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記事全文を読む→男がとろけた「芸能界・魔性の女」を徹底追跡!(4)「畑中葉子・後から前から(1980年)」
80年代、歌謡界に唯一無二のインパクトを与え、絶大な人気を誇った畑中葉子(57)。代表曲「後から前から」は、昨年発売の最新アルバムに新録音版で収録されているなど、今なお色あせることはない。歌の背景に秘められた“魔性”の原点を聞いた。
78年、平尾昌晃とのデュエット「カナダからの手紙」で歌手デビューと同時に大ヒットを記録したが、その裏では所属事務所との間に軋轢が生じていた。
「知らないところで次にデュエットする相手が決まっていたことなどで、会社と対立して。孤立無援の中、平尾先生の事務所の作曲家の卵と恋をして、周囲に内緒で結婚したんです。でも2カ月後には離婚を考えて実家に帰り、会社にも『また仕事がしたい』と謝罪し、80年1月に離婚届を出しました」
業界内外から猛バッシングを受け、引きこもった畑中を救ったのは「息抜きがてら行っておいで」と言われて引き受けた、グアムでの水着グラビアだった。
「それがおじさまたちに受けてしまって。すぐあとに『週刊プレイボーイ』からセミヌードの話がきて、会社から『脱ぐならうちで面倒を見る。脱がないならOLさんをやりなさい』と迫られたんです」
当時、まだ20歳。脱ぐ決意はしたものの、撮影中も自問自答は続いた。「私がやりたかった仕事はこれ?」「でも会社に迷惑をかけたんだから、これしか生きる道はないよね?」。泣きはらし、目は真っ赤に腫れ上がっていた。「後から前から」のジャケットにもなった、乳首が可憐に透けたセミヌード写真は、そうして撮られたものだった。
「でも、それがよかったのかもしれません。写真を通して、女性って“想い”が顔に出ますからね。それが美しさに変化するのかも」
そのあとすぐ「後から前から」の楽曲発売も決定。初めてその譜面を見た畑中は「おもしろいねコレ!」と抵抗なく受け入れた。そうして、思わせぶりな歌詞をコケティッシュかつ、妖艶に歌い上げ、大反響。
82年には、シングルカット前に「女性蔑視」との理由で一時的に放送禁止になった、既婚上司とOLの恋愛ソング「丸の内ストーリー」を発売。人気絶頂期のビートたけしと軽妙なセリフの掛け合いで共演した。
「たけしさんはシャイな方で、レコーディングは同じ室内でも離れた場所で行いました。台本があったのですが、スタートがかかるとたけしさんはアドリブでガンガンセリフを入れていました。さすがプロですよね、私はかなうわけないんですから。B面に収録した『左手で愛して』は、ずっと左利きの人の歌かと思っていたのですが、最近、当時のディレクターに聞いて初めて“右手は奥様、左手は彼女”という不倫を意味していたことを知りました」
「不倫経験はありません」という畑中だが、それでも官能的な歌詞が似合うのは、持ち前の男を惑わす色気ゆえにほかならない。
「テレサ・テンさんも不倫の歌を歌っていましたが、“耐える女の不倫”。一方、私は“攻める女の不倫”。テレサさんは押し倒されるほうで、私は押し倒すほうでしょうか」
歌同様、その色気は今も鮮度を保ったままだった。
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