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記事全文を読む→【一杯酒場】兵庫・三宮「金盃 森井本店」
元は大正7年創業の深みを感じる角打ち 濃厚なほど杉の香り漂う樽酒に陶然
JR三宮駅ガード下の老舗。もともとは神戸市灘区にある「金盃酒造」直営の小売店だったという。角打ちスタイルでお酒を提供し始めたところから、居酒屋として営業するようになった。一時期は近隣に3つの店舗を出すまでになったが、本店以外は戦災で焼失。屋号に“本店”とあるのは、その時の名残なのである。
名物は「生ずしの盛り合わせ」。普段使うサバのかわりに、取材当日は新鮮なイワシが提供された。脂が乗った身を噛みしめ、杉の香りが濃厚な樽酒をひとくち。「金盃酒造」の樽酒は、限られた店にしか卸されていない貴重な味。これも名物である「茄子田楽」は、夏季のみ京都の賀茂茄子を使ったものになる。ジューシーな茄子の旨みを甘めの味噌が引き立て、極楽の味わい。毎年夏の恒例メニューになっている、大豆の風味豊かな自家製の汲み豆腐も絶品だ。醤油をかけずに、そのまま味わいたい。
現在の店舗は阪神大震災後に建て替えられたものだそうだが、歴史の重みが店内に飾られた木看板やポスターなど、そこかしこに残っている。また、来年にはいよいよ創業100周年を迎える。通り過ぎる電車の振動を心地よく感じながら、樽酒の奥深い旨みにしっとりと酔いたい。
■金盃 森井本店
住所:兵庫県神戸市中央区北長狭通2-31-42 電話:078-331-5071 営業時間:17:00~22:30(L.O.22:00) 定休日:日、祝日
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