平壌の名門大学に入学したヨンヒを待ち受けていたのは、波乱の日々だった。軍への体験入隊、疲労困憊のマスゲーム、過酷な建設労働、そして支えだった愛する父の死‥‥。好評連載第3回は、金正恩体制への幻滅を抱きだすヨンヒの揺れる心をお伝えする。運命と...
記事全文を読む→北朝鮮
富裕層とはいえ、在日をルーツにするヨンヒにはハンディがある。娘の大勝負、母は念には念を入れたわけだ。2008年春、ヨンヒは大学の門をくぐる。制服はグレーのブレザーに紺のスカート、胸の校章バッジが誇らしかった。名門大学で懸命に学び、いずれ労働...
記事全文を読む→そんなヨンヒは自宅から歩いて通える北城中学(6年制)の4年に編入する。「恥ずかしかったけど、先生に打ち明けたんです。ピアノは10年やりましたが、勉強はわかりません。でも、平壌医学大学に行きたいって。先生はきょとんとした顔をしました。英語はま...
記事全文を読む→平壌に着くなり、母は物件探しに奔走する。元山で食堂を成功させた商才がある。むろん、不動産屋があるわけではない。親戚や帰国者人脈がものをいう。ようやく1年ほどして高麗ホテルの地下1階に空き物件が出た。月2000ドルの家賃を管理する観光総局に払...
記事全文を読む→生まれ育った元山で友人の母の処刑を目撃したヨンヒ。残酷な記憶を封印し、エリート層の暮らす首都・平壌に引っ越した。そこは高級ブランド品も手に入る、まるで資本主義のような社会だった。好評連載第2回は知られざる平壌富裕層の生々しい実態をお届けする...
記事全文を読む→国内のあらゆる事象が謎に包まれている独裁国家、北朝鮮。国営メディアが「偉大嚮導者」と呼び始めたのは、金正恩総書記の娘だ。国際的イベントの場に同行させるなど、にわかに露出を拡大させていることで「金正恩の後継者」との分析がなされているが、実は「...
記事全文を読む→ヨンヒが中級班の3年のときだった。朝、登校したら、その友だちがきていない。翌日もこない。ほどなくして夜、マンションで人民班会議が招集された。住民による隣組で、党の指示伝達や相互監視を目的としている。「あす午後、競技場に集まれ、班長はそれだけ...
記事全文を読む→ヨンヒが生まれたのは1991年4月、日本海側にある江原道元山だ。港湾都市で、古くから新潟との航路があり、帰国者がたくさんいる。金正恩の肝いりで大規模リゾートが完成したばかりでもある。1991年といえば、すでにベルリンの壁はなく、韓国はソ連と...
記事全文を読む→千葉に行列のできる本場・平壌の味そのままの冷麺店がある。切り盛りするのは脱北女性だ。命を懸けた北朝鮮からの脱出、壮絶な人生の秘話を探っていくと、そこには女3代のドラマがあった。平壌冷麺と共に国境を越え、海を越えて起業した、若き女性の軌跡に迫...
記事全文を読む→今年で第2回目となる女子サッカーのアジアクラブ頂点を決める「AFC女子チャンピオンズリーグ(2025-26)」(11月6日開幕)。9月11日に組み合わせが決まり、ダークホースに指名されているのが、北朝鮮の「ネゴヒャン女子蹴球団」だ。北朝鮮の...
記事全文を読む→韓国でいま、北朝鮮・金正恩総書記の後継者をめぐる情報が真っ二つに割れ、大きな騒動となっている。発端は、韓国与党「共に民主党」の重鎮であり、金大中元大統領の最側近として知られ、文在寅政権下で国家情報院長を務めた朴智元議員の爆弾発言だ。朴氏は9...
記事全文を読む→先の抗日戦争勝利80年を記念する軍事パレードに出席するため、北京を訪れた金正恩総書記が、中国入りするために利用した特別列車に、撮り鉄が熱視線を送っている。国家主席や皇族が乗る特別列車は、日本では天皇や皇后などが利用する「お召し列車」が運行さ...
記事全文を読む→9月3日に北京天安門広場で行われた大軍事パレードに参列した鳩山由紀夫元首相。その立ち居振る舞いの唖然とするほどの浅はかさは、「暗黒の民主党政権時代」をまざまざと想起させるものだった。どこが問題なのか、紐解いて解説してみたい。第一に、式典の主...
記事全文を読む→いよいよ、である。9月3日に中国・北京で行われる「抗日戦争勝利80年記念」軍事パレードまで、あと2日に迫った。今回のパレードには北朝鮮の金正恩総書記の参加が正式発表されているが、現時点で訪中の具体的な日程や交通手段は明らかにされていない。た...
記事全文を読む→
