もう一つ忘れてならないのは、年齢だ。父サンデーサイレンスが死んだ年に生まれたディープも今年で15歳。来年には父が死んだ年齢になる。種牡馬としては、後期に入ったと言えるだろう。もちろん、社台もそれを承知しており、負担のかかる種付けをセーブし始...
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レース選択にも両者の強い信頼関係がうかがえる。「昨年、松田師がハープスターを8月の札幌記念(GII)に使ったのは、明らかに(10月の)凱旋門賞(フランス・GI)をニラんでのもの。洋芝の札幌競馬場で古馬相手に好走できれば(凱旋門賞の舞台である...
記事全文を読む→実は社台が目を向けている外国人は騎手だけでない。馬主にも、である。生産馬を売っていくためには外資の流入もそれなりに必要だと、このところ海外のお大尽たちに馬をドンドン買ってもらっている。彼らが日本で馬主資格を取得するための協力も惜しまない。ノ...
記事全文を読む→社台グループ、そしてノーザンファームなしには成り立たない、とさえ言える競馬界の現状。その発言力は有力騎手、厩舎、海外馬主、そしてJRAにまで及ぶ。巨大組織は「帝王学」を継承することでさらなる進化を図り、「世界制覇」に向けて動きだそうとしてい...
記事全文を読む→例えば、現在ノーザンファームにいる繁殖牝馬ジンジャーパンチはGIを6勝した07年度アメリカ古牝馬チャンピオンで、桜花賞の本命になったルージュバックの母親だ。「社台の馬が走るのは種牡馬の力が大きいですが、繁殖牝馬のよさも見逃せない。それで、名...
記事全文を読む→だが、問題がないわけではない。クラブ馬に詳しい競馬ライターが言う。「こうクラブ馬ばかり走ると、高い金を払って社台から馬を買った個人馬主が『セレクトで買った高額馬よりもクラブ馬のほうが走るのは納得いかない』と憤慨するケースも見られる。また分家...
記事全文を読む→91年に導入したサンデーサイレンスがもたらす成功をもとに始まったのが、98年に始まった、社台グループ中心のセレクトセール。毎年、1億円を超す値が付く馬が何頭も出た結果、今ではこうしたセリ市場が馬の売買でポピュラーなものになっている。それ以前...
記事全文を読む→スポーツ紙、競馬専門紙の馬柱を見ると、生産牧場の欄にこれでもかと躍る「ノーザンファーム」の文字。今、この牧場がなければ中央競馬が成り立たないのでは、とさえ思われるトップ組織である。競馬界に君臨する「有力馬製造機」は、いかにして台頭してきたの...
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