スポーツ

競馬界の巨大王国「ノーザンファーム」の独走と野望(1)ワンツーフィニッシュ続々

20150507_14p-2

 スポーツ紙、競馬専門紙の馬柱を見ると、生産牧場の欄にこれでもかと躍る「ノーザンファーム」の文字。今、この牧場がなければ中央競馬が成り立たないのでは、とさえ思われるトップ組織である。競馬界に君臨する「有力馬製造機」は、いかにして台頭してきたのか──。

 現在の競馬は「社台の運動会」と称される。競馬界に圧倒的な影響力を発揮する競走馬生産集団「社台グループ」の馬ばかりが走っている、という揶揄だ。中でも圧倒的に勢いがある生産牧場が「ノーザンファーム」。次から次へと活躍馬が登場することで、今やグループ内で一大王国を築いていると言っていい。

 4月19日の皐月賞(GI)には6頭の生産馬を出走させ、そのうちのドゥラメンテとリアルスティールがワンツーフィニッシュ。4着ブライトエンブレムもノーザン生産馬だった。その前週の桜花賞(GI)は、クルミナルが2着。産経大阪杯(4月5日・GII)は、あのキズナを破って勝ったラキシスがノーザンの馬だった。さらに3月8日は東西のメイン、弥生賞(GII)と大阪城ステークスで、それぞれサトノクラウンとブライトエンブレム、ヒストリカルとマウントシャスタがともにワンツーフィニッシュ──。そういえば13年のジャパンカップは、1着から4着までを独占したことも記憶に新しい。

 もちろん好成績はこれだけにとどまらず、とりあえずノーザン馬の馬券を買っておけばいい、と思ってしまうほどの実績を残しているのである。

 JRAの生産者年間収得賞金も3年連続トップで、昨年はとうとう夢と言われていた100億円の大台を突破するという、とてつもない記録を成し遂げた。いったい何がここまでの存在にならしめたのか。

 社台はグループという名が付くように、3つの会社組織で成り立っている。創設者の吉田善哉氏が死去した翌年の94年、長男・照哉氏が社台ファームを、次男・勝己氏がノーザンファームを、三男・晴哉氏が追分ファームを相続する形で新たにスタート。競い合う形で事業を拡大してきた(ただし、種牡馬事業とクラブ事業は共有している)。当時を知る北海道の牧場関係者はこう言う。

「善哉さんは亡くなるまで相続税対策をしていなかったので、残された兄弟は莫大な相続税の支払いに苦労したと聞きます。事業が軌道に乗るようになったのは、スタートした年にデビューしたサンデーサイレンス産駒が瞬く間にビッグレースを席巻してから。フジキセキが朝日杯を、ジェニュインが皐月賞を、タヤスツヨシが日本ダービーを勝利して勢いがついた。勝己さんは『種牡馬で何もかもが決まる』と常々言っていますが、サンデーの血が偏ってきた今こそ、その言葉の持つ意味は大きい。実際、次々に外国からサンデー牝馬に合う新種牡馬を導入し、すでにハービンジャーは好成績を上げています」

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    塩試合を打ち砕いた!大谷の〝打った瞬間〟スーパー3ランにMLBオールスターが感謝

    日本時間の7月17日、MLBオールスター「ア・リーグ×ナ・リーグ」(グローブライフフィールド)は淡々と試合が進んでいた。NHK総合での生中継、その解説者で元MLBプレーヤーの長谷川滋利氏が「みんな早打ちですね」と、少しガッカリしているかのよ…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , , |

    新井貴浩監督が絶賛!劇画のような広島カープ野球の応援歌は「走れリュウタロー」

    プロ野球12球団にはそれぞれ、ファンに親しまれるチームカラーがある。今季の広島カープのチームカラーを象徴するシーンが7月初旬、立て続けに2つあった。まずは7月4日の阪神戦だ。3-3で迎えた8回裏、カープの攻撃。この試合前までカープは3連敗で…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , , |

注目キーワード

人気記事

1
伊達綱宗に5億円を要求!身請けされても指1本触れさせず斬殺された「悲劇のトップ花魁」
2
38歳で完全に浜崎あゆみ路線!AAA宇野実彩子の過激化に賛否勃発も「一度露出したら止められない」
3
【ヤバイぞコロナ】5類移行後の「最大波」が襲来!過去の免疫をいとも簡単にすり抜ける「新変異株」の正体
4
撤退バイデン「老害批判」のトランプに「当選すればお前こそ老いぼれ大統領」最高齢記録更新の大ブーメラン
5
「巨人軍は冷たい。それは今も感じている」西本聖が嘆いた現役時代の「仕打ち」