スポーツ
Posted on 2025年08月05日 11:30

「走れない、守れない選手が生き残る」セ・リーグDH制導入を江本孟紀が一刀両断

2025年08月05日 11:30

 8月4日、日本野球機構(NPB)は理事会において、2027年シーズンからセ・リーグに指名打者(DH)制を正式導入することを全会一致で決定。2026年を移行期間とし、約50年間守られてきた“9人野球”の歴史に一石を投じた。

 この歴史的決定を受け、野球解説者の江本孟紀氏が自身のYouTubeチャンネルで苦笑まじりにこう語った。

「決まった。今日の理事会で。2年後にね。まぁ、いろんなことをしたがる暇なやつが考えたんだよ。やればいいんだよ」

 さらに江本氏は「セ・リーグとパ・リーグでDHを隔年で交代制にすればいい」という独自案を披露しつつ、
「時代の流れと言うけど、そんな『打つことしかできないやつ』を置いたってしょうがないじゃん」「走れない、守れない選手が生き残る。そういう選手を見たいファンがいるってことでしょ」と、指名打者制の本質を痛烈に批判。

 また、導入過程にも問題があったとし、「OBの意見を聞くことは一切なかった。だいたいいつもそう」と意思決定プロセスの不透明さを厳しく批判している。

 これまでセ・リーグのDH導入に最も反対してきたのが、阪神の岡田彰布前監督。彼は「監督が楽をするだけ」「投手の打席が消えたら駆け引きが丸ごと消える」と、戦術的な妙味の喪失を懸念していた。他にも、広島・新井貴浩監督は「9人制の誇り」を、ヤクルト・高津臣吾監督は「神宮球場のブルペン配置による戦術」を守る姿勢を見せていた。
 
 一方、巨人は選手保護と戦力バランス是正を理由に積極的な推進派で、中日やDeNAも柔軟な姿勢を見せていた。1月の12球団監督会議では、元ソフトバンク監督・藤本博史氏が「反対はごく一部」だったと明かしている。

 高校野球連盟、大学野球連盟も2026年からDH制を導入。また、WBCやプレミア12などの国際大会では既に指名打者制が標準化されている。これらとの整合性や選手育成、国際競争力の強化が、セ・リーグ改革の後押しとなった側面は否めない。

 SNSや掲示板では「導入が遅すぎる」「投手の負担軽減に期待」といった声がある一方、「打撃偏重になるのでは?」「ドラフトや補強戦略が激変するのでは?」という懸念も広がっている。

 守備と走塁を重視する“セの伝統”と、打撃力重視の“パの革新”。セ・リーグの大転換は、今後のプロ野球の勢力図すら塗り替える可能性がある。

 江本氏のように懐疑的な見方をする者も少なくないが、果たしてこの“セの変革”はファンをどう熱狂させるのか。2027年の開幕が、プロ野球の新時代の幕開けとなるかもしれない。

(ケン高田)

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