オウム残党「首都圏にサティアン建設」戦慄実態(1)

 特別手配犯3人の逮捕により、オウム真理教が引き起こした数々の凶悪事件はいちおうの終息を見たかに思えた。だが解体したはずのオウムはさまざまに細胞分裂し、今なお「教祖・麻原」を崇拝する危険集団として、日本中で生き長らえていた。いや、むしろその活動は激しく活発化し、再び悪夢をもたらす予兆が見えているのだ。

窓からゴキブリを投げ捨てる

 オウム真理教が地下鉄サリン事件を起こしたのは95年3月。その7カ月後、東京地裁からは解散命令が出されたが、オウムは挑発的に活動を継続した。そして00年、教団は破産し、オウムを母体とした宗教団体「アレフ」が設立された。対外的には、オウムとは無関係とうたっているが、

「実態はオウムそのもの。今も麻原彰晃死刑囚(57)を教祖として信仰し、出家信者のほとんどと在家信者の半数が、地下鉄サリン事件以前に入信した信者です」(公安関係者)

 公安調査庁によれば、現在の信者数は約1500人で、拠点となる教団施設は15都道府県32カ所に点在。昨年の新規入信者は213人で、一昨年の108人から倍増している。ところが、今もアレフ信者と通じている元オウム信者はこの数字が実態とはおよそかけ離れていることを指摘するのだ。

「これはあくまで、公安が把握している限りのもの。実際はここ10年で約3000人増え、5800人ほどいるんです」

 アレフの本拠とされる東京・足立区の教団施設周辺では、地元住民による年3回の反対デモが行われている。施設の隣に倉庫を構える業者が顔をしかめる。

「深夜12時、1時にけっこう出入りがありますね。自転車で帰ってきたり、キャリーバッグを提げていたり。みんなマスクをしていて不気味ですよ。彼らが来てからゴキブリ、ネズミがやたらと多くなった。施設には太い電線が引かれていて、いったい何をやっているのか得体が知れません」

 近隣住民も、不安だらけの日常を送っている。

「24時間体制で、一晩中、電気がついてますよ。寝袋一つで生活しているようで、寝袋を入れたリュックをいつも背負って出かけている。他の施設に行って使うんでしょうか。セミナーの時は何やら話し声が聞こえますけど、窓はビニールで塞がれ、中が見えないようになっています。外食もせず‥‥というのも、『オウム食』というのがあって、2トンのボックスワゴン車が月2回、食材を運んでくるから。困るのはゴキブリ、ネズミ、雑草にも生命があるから殺さないんですって。じゃ、何で人を殺すんだって思いますよ。で、ゴキブリを窓から外に投げ捨てるから、このへん、ゴキブリだらけで迷惑なんです」

 施設内には水が入ったタンクが複数あり、その水に麻原死刑囚の説法テープを聞かせたものを「甘露水」として、信者に売っているという。

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