芸能

伝説の「放送事故」50年の再現VTR<生放送パニック篇>沢尻エリカ「別に…」発言の前日にも…

 撮り直しがきかない「生放送」という名の真剣勝負。綿密にリハーサルを重ねても、やはり〈魔の刻〉は訪れる‥‥。

 6月2日に開催された「RIZIN」(フジ系)の試合中継で、SNSが炎上する事故が起こった。メインを張る那須川天心(20)は左ミドルキックでみごとに最初のダウンを奪う。ところが、よりによって貴重なシーンにCMが入ったことにより寸断。

「今後はこのようなことが起こらないように、フジテレビさんとも話していきたい。生中継を見ていた方には申し訳なかった」

 大会の榊原信行実行委員長が謝罪する事態に発展したのである。

 昨年9月、44年もの歴史に幕を閉じた「時事放談」(TBS系)には、今なお「TBS史上最悪の放送事故」と語り継がれる一件があった。

 73年のことである。この日、司会を務める政治評論家の細川隆元氏(享年94)は、8時過ぎにTBSのスタジオに到着。8時30分からの生放送を待つばかりであったが、なんと、ディレクターやカメラマンが皆無。

 暗いスタジオの前で細川氏は、近くにいたTBS職員に報告し、局内にいた手の空いているスタッフをかき集めた。それでも放送開始には間に合わず、短編映画を入れることで時間をつなぎ、18分後にようやくスタート。

「これじゃキミ、言論弾圧だよ!」

 細川氏の怒号は、番組開始直後も鳴り響いた。

 この不可解な事件を招いたのは、この日の収録が当初、系列の信越放送で行われる予定であったこと。TBSに変更になったことは細川氏ら出演者には伝えられていたが、肝心の番組スタッフに伝達が漏れたため、まさかの「全員朝寝坊」となってしまったのだ。

 あまりにも有名な沢尻エリカ(33)の「別に‥‥」発言が出たのは、07年9月29日、映画「クローズド・ノート」の劇場舞台挨拶での出来事だった。が、実はその前日、沢尻は生放送でも視聴者と出演者を凍りつかせている。

「映画の宣伝で『ラジかるッ』(日テレ系)に出演したものの、最初から“ヤル気満々”の状態。司会の中山秀征(51)が視聴者からの質問と前置きして『沢尻会は本当にあるんですか?』の問いに『ないです』と、鋭いまなざしで一蹴。『弱点は何ですか?』の質問には『あっても教えません』と、さらに不機嫌な顔で答えていました」(織田氏)

 中山はこの日のことを、「目線すら合わせてくれなかった」と持ちネタにしている。

 生放送で集団パニックが起きたケースを2つ続けよう。まず、今からちょうど50年前、69年8月21日に起きた「テレビナイトショー」(フジ系)の大惨事。この日は名古屋の栄公園での公開収録だったが、目立ちたい若者が5000人も集結。仮設舞台の上でケンカも始まって、異様な雰囲気に包まれる。

 ゲストで歌うはずだった、デビューしたばかりの由紀さおり(70)は、パトカーで会場から避難するものものしさであった。

 85年10月17日、「ザ・ベストテン」(TBS系)の400回記念特番が静岡・日本平で公開生中継となった。ここに「とんねるず」の2人が神輿に乗って駆けつけるはずが、興奮した観客が殺到。衣装を引っ張るなどのカオス状態となる。

 ステージに立った石橋貴明(57)の怒りは収まらず、ファンに向かって、

「ふざけんじゃねえぞ、この野郎!」

「てめえら、最低だ!」

 歌よりも絶叫に終始したのだ。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「メジャーでは通用しない」藤浪晋太郎に日本ハム・新庄剛志監督「獲得に虎視眈々」
2
不調の阪神タイガースにのしかかる「4人のFA選手」移籍流出問題!大山悠輔が「関西の水が合わない」
3
2軍暮らしに急展開!楽天・田中将大⇔中日・ビシエド「電撃トレード再燃」の舞台裏
4
新庄監督の「狙い」はココに!1軍昇格の日本ハム・清宮幸太郎は「巨人・オコエ瑠偉」になれるか
5
【鉄道】新型車両導入に「嫌な予感しかしない」東武野田線が冷遇される「不穏な未来」