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Posted on 2026年06月13日 10:02

巨人前監督・阿部慎之助「暴力追放」の後始末(3)桑田を「呼ぶんじゃなかった」

2026年06月13日 10:02

 本命候補が一斉に引いたことで、最有力候補に急浮上したのが桑田真澄氏(58)だ。桑田氏は21年1月に1軍コーチングスタッフとして巨人に復帰したものの、当時指揮を執っていた原辰徳監督(67)との意見の相違から、23年にファーム総監督へと配置転換された過去がある。阿部監督時代の24年には2軍監督になってチームをイースタン・リーグ優勝へ導きながら、再び指揮官とぶつかったと言われ、25年オフにフロント入りを固辞して巨人を退団した。今年からはオイシックス新潟でチーフ・ベースボール・オフィサーを務め、侍ジャパンU-12代表の監督にもなっているが、当時の退団劇に際し、山口オーナーは報道陣の前で暗に不快感を示していた。桑田氏の流出は大きな損失だとして、遠回しに阿部前監督をチクリと刺す発言までしていたのである。

 スポーツ紙デスクが桑田待望論の背景を語る。

「桑田氏は野球指導において、プロアマ問わず暴力根絶を昔から強く口にしている。だからこそ、阿部前監督の不祥事を完全に拭い去るには『桑田新監督誕生しかない』という声が読売グループ内部で日に日に高まっているのです」

 しかしながら、桑田政権誕生を快く思わない対抗馬が存在する。前々監督の原氏だ。原氏は監督時代、かつては「壁があった」関係性を乗り越えてみずから桑田氏を呼び戻しながら、先のとおり、結局は投手起用の方針を巡り“衝突”している。

「その後も、原さんが周囲に『呼ぶんじゃなかった』と口走ったこともあるほど、今や桑田さんとは火花バチバチの状態です」(有力OB)

 そうした背景を象徴するかのように、巨人の内情に精通する別の古参OBは「桑田氏憎し」の思いを抱き続ける原氏のすさまじい執念を明かす。

「原にしてみれば、相いれない桑田が監督になることだけは絶対に納得がいかない。『桑田がやるぐらいなら俺が』とやる気を燃やし、みずからバトンを渡した『阿部前監督の不祥事の責任は自分が尻拭いする』という理屈で手を挙げるだろう。原流の口調に乗っかれば、三度ならぬ四度という言葉を使って『四度、巨人軍に戻る』と力強く宣言し、読売サイドに猛烈なアプローチをかけてくるという読みが、グループ内で多くを占めている」

 山口オーナーが推す暴力根絶の象徴・桑田氏か、執念の全権掌握を「四度」の再登板で狙う原氏か─。事件発覚から12時間の電撃的な火消し劇すら、この後に控える巨大な権力闘争の前触れにすぎなかったのかもしれない。

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