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記事全文を読む→山口健治の“江戸”鷹の目診断「西武園記念」
多彩走法の菊地圭尚が平原康多と深谷知広に肉薄
展開に応じてチャンスをうかがう自在型に、みずから動いてレースの流れを変えようとする選手がいる。「西武園記念」(4月5日【土】~8日【火】)は、メンバーが充実している。名古屋ダービー決勝戦に乗ったS級S班、平原康多、成田和也、深谷知広の3人が中心になるが好調なS1も多く、激戦連続の4日間になりそうだ。
地元の池田勇人は、名古屋ダービーで力不足を痛感したのではないか。2次予選で絶好のポジションを取りながら惜敗4着。勝負にかける執念の差でもあったが、それを課題に練習を積めば克服できる。ここは400バンクとはいえ、直線短く先行有利な西武園。機動力型がそろっても、逃げて押し切るシーンをファンは期待している。
遠征では、菊地圭尚の多彩な走法が、自在型の新たな競走スタイルを予感させる。追い込みが基本だが、先行しても粘る。北日本の一員ではあるが東北勢の層が厚く、北海道の菊地は好位を回れるとは限らないハンデがあり、自力に磨きをかけたのだろう。体が大きくなったのもプラス。戦闘能力は間違いなくアップしている。
さて、並びと展開。地元は池田─平原の鉄壁コンビ。南関は小埜正義─石毛克幸の千葉両者、北日本は山崎芳仁─成田─菊地だが、菊地の前回りもある。西日本は愛知の深谷─吉田敏洋、近畿は三谷竜生─南修二、そして九州は松川高大─吉本卓仁が有力と見た。他では、昨年のここで記念初優勝を飾った萩原孝之、佐藤真一、堤洋が圏内も、それぞれラインの3番手か。
三谷が逃げて一気にペースは上がり、池田の仕掛けに合わせてまくり勢が動くことになりそうだ。
本命は地元の平原。全日本選抜、ダービーとGI2戦連続決勝戦進出は底力の証明。2段駆けも有利だ。対抗は深谷。位置取りが甘い分割り引いたが、早めに踏めば逆転もある。3番手評価の菊地はラインの先頭なら◎○に肉薄しておかしくない。
伏兵は、91期の菅田壱道(宮城)、宿口陽一(埼玉)に、伊藤信(京都・92期)を加えた3選手。1月大宮記念で予選から【1】【3】【2】●【3】(●は決勝レースの着順)と活躍した菅田は、ダービーでも1次予選を勝っている。逃げれば簡単には捕まらない。地元の宿口と伊藤は、打鐘前からスパートできるかどうか。ガードを信頼して果敢に攻めれば、結果はついてくる。
◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。
◆アサヒ芸能4/1発売(4/10号)より
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