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記事全文を読む→アリスの大ファンだったデーモン閣下と谷村新司の「オトナの店」をめぐる「ちょっといい話」
谷村新司が亡くなった。享年74。今年3月、急性腸炎の手術を受けて療養していたが、10月8日に帰らぬ人となってしまった。
この8月から、谷村がパーソナリティーを担当していたFMラジオ番組「LEGENDS」の代役を担っていたのがデーモン閣下(聖飢魔Ⅱ)で、自身のブログに追悼文を載せている。
〈師匠が歌に込めてきた思いをできる限り後世に伝えられるように『歌い手』を続けてゆく所存である。もう一つ。もう会えないのかと思うと、素直に哀しい。ところで吾輩には何人かの、幾つかの分野での師匠がいるが、十月八日は、輪島大士師(元横綱)の命日でもある。他に言うことも無い。WebRock!〉
閣下は世をしのぶ仮の中学生時代からアリスのファンで、コンサートに何度も足を運んでいる。そんな閣下のたっての希望により、2019年に発売された彼のシングル「NEO」はアリスのプロデュースによって作られた楽曲で、作詞・谷村新司、作曲・堀内孝雄、編曲を矢沢透が手掛けている。
そんなこんなで谷村と縁のあるデーモン閣下だが、実はさらに深い縁を感じさせる出来事があったと、過去にTBSラジオ「たまむすび」に出演した際、谷村の口から語られていたのだ。
昔、谷村が「ファイブドアーズ」なるオトナのお店に行った時のこと。そこに当時、谷村の大のお気に入りだった女優が踊り子として出演していた。カーテン越しに衣服を脱ぎ、最後に身に着けていた「薄布」をオークションするというイベントが行われたのだが、谷村がそれを競り落としたという。
手に入れた谷村には、その女優と別室で一緒にポラロイド写真の撮影をする権利も与えられたが、受付で丸坊主に迷彩服姿の男から「撮ったポラロイドは僕が確認して、OKのものだけお渡ししますから」とエラソーに言われとか。で、いざ撮影となると「あ、これちょっとヘアが写ってるんで、アウトです」と取り上げられてしまった。
それから時を経て、谷村のラジオ番組にデーモン閣下が出演した際、谷村が「はじめまして」と挨拶すると、閣下は「いや、はじめましてじゃないんだ」と言い、さらに「ファイブドアーズを覚えているか。あの時の受付の…」と話し出したところで、谷村が「丸坊主の迷彩服?」と言うと、閣下が「あれは私だ」と明かしたという。
悪魔と谷村の、ちょっといい話であった。
(堀江南)
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