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記事全文を読む→小沢一郎「角栄哲学」と「最後の仕事」を独占激白(3)田中角栄ブームが起きる背景
──小沢さん自身は野党結集をどう描いていますか。
小沢 いろいろ問題はありますけど、今年中にはケリをつけなきゃならん。僕は必ずできると思っています。
──政権交代の時期はいつ頃と定めているんですか。
小沢 そりゃ、次の衆議院総選挙が勝負ですよ。自民党は衆院議員の任期いっぱいやってほしいね。その間に潰れちゃうから。むろん、来年の参院選でまず、国民の目をこっちに引き付けなくてはいけない。徐々に徐々に進んでいます。見えないですけどね。もっと早くやるつもりでしたけど。
──しかし国民は、前回の民主党政権の失敗で、政権交代にはかなり懲りているのではないでしょうか。仮に政権を取るにしても、どうもトップに座る人物が見当たらない。野党第一党の立憲民主党・枝野幸男代表も、いささか頑固すぎ、大同小異、言うなら清濁併せ呑むような「親分力」が欠けているように見えます。
小沢 民主党の失敗というけど、今の政権はもっと悪いから、交代は決して夢ではないんです。そのうえで、野党は立憲民主党の下に結集する以外にないわけで、枝野さんも総理の座がかかっているんだから、決断するでしょう。
──
今年は田中角栄元総理の生誕100年にあたる。かつて小沢氏は田中氏の「秘蔵っ子」と言われ、帝王学を叩き込まれた。田中氏全盛時と昨今の政治は、何がどう違うのか。小沢氏はこの国の行方を交えて、熱弁を続けた。
──
小沢 かつての田中先生の頃からすれば、安倍政権がやっていることはもはや自民党政治ではない、ということでしょうね。小泉、安倍両氏による自由競争第一主義は、自民党の哲学じゃなかった。できるだけ多くの人に利益を公平に分配し、都会だけでなく全国的な富の向上を図り、格差をなくすというのが哲学でした。これは大きく変わりましたね。
──小沢さんは田中さんのことを「傑出した政治家」と評価する一方で、「現実の政治家という枠内で考えれば」という表現をされたことがあります。いわば「内在的否定者」と見ることもできますが、そこを解説してください。
小沢 田中先生が今いたら、という人もいますが、リーダーとしての資質に憧れる人、あるいは人情豊かな「今太閤」に憧れる人、そんな思いが重なって、田中先生ブームがまた起きているということなのでしょう。だけど、何十年か前の人を今持ってきて、という発想はおかしいんですよ。時代、社会が変わっているんだから。ただ、リーダーのあり方としては、田中先生は国民のためには何がいいかを、常に第一義に考えていた人でした。人情深い、「決断と実行」の政治家としては尊敬し、大いに評価しています。
◆聞き手/小林吉弥(政治評論家)
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