政治
Posted on 2018年06月20日 12:55

小沢一郎「角栄哲学」と「最後の仕事」を独占激白(3)田中角栄ブームが起きる背景

2018年06月20日 12:55

──小沢さん自身は野党結集をどう描いていますか。

小沢 いろいろ問題はありますけど、今年中にはケリをつけなきゃならん。僕は必ずできると思っています。

──政権交代の時期はいつ頃と定めているんですか。

小沢 そりゃ、次の衆議院総選挙が勝負ですよ。自民党は衆院議員の任期いっぱいやってほしいね。その間に潰れちゃうから。むろん、来年の参院選でまず、国民の目をこっちに引き付けなくてはいけない。徐々に徐々に進んでいます。見えないですけどね。もっと早くやるつもりでしたけど。

──しかし国民は、前回の民主党政権の失敗で、政権交代にはかなり懲りているのではないでしょうか。仮に政権を取るにしても、どうもトップに座る人物が見当たらない。野党第一党の立憲民主党・枝野幸男代表も、いささか頑固すぎ、大同小異、言うなら清濁併せ呑むような「親分力」が欠けているように見えます。

小沢 民主党の失敗というけど、今の政権はもっと悪いから、交代は決して夢ではないんです。そのうえで、野党は立憲民主党の下に結集する以外にないわけで、枝野さんも総理の座がかかっているんだから、決断するでしょう。

──

 今年は田中角栄元総理の生誕100年にあたる。かつて小沢氏は田中氏の「秘蔵っ子」と言われ、帝王学を叩き込まれた。田中氏全盛時と昨今の政治は、何がどう違うのか。小沢氏はこの国の行方を交えて、熱弁を続けた。

──

小沢 かつての田中先生の頃からすれば、安倍政権がやっていることはもはや自民党政治ではない、ということでしょうね。小泉、安倍両氏による自由競争第一主義は、自民党の哲学じゃなかった。できるだけ多くの人に利益を公平に分配し、都会だけでなく全国的な富の向上を図り、格差をなくすというのが哲学でした。これは大きく変わりましたね。

──小沢さんは田中さんのことを「傑出した政治家」と評価する一方で、「現実の政治家という枠内で考えれば」という表現をされたことがあります。いわば「内在的否定者」と見ることもできますが、そこを解説してください。

小沢 田中先生が今いたら、という人もいますが、リーダーとしての資質に憧れる人、あるいは人情豊かな「今太閤」に憧れる人、そんな思いが重なって、田中先生ブームがまた起きているということなのでしょう。だけど、何十年か前の人を今持ってきて、という発想はおかしいんですよ。時代、社会が変わっているんだから。ただ、リーダーのあり方としては、田中先生は国民のためには何がいいかを、常に第一義に考えていた人でした。人情深い、「決断と実行」の政治家としては尊敬し、大いに評価しています。

◆聞き手/小林吉弥(政治評論家)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    政治
    2026年10月05日 11:30

    アメリカ・トランプ大統領との首脳会談の場を利用し、高市早苗首相への的外れな口撃に終始したのは、中国の習近平国家主席だ。日本のメディアは米中双方が「同盟」という言葉をどう使ったかなどと、表層の言葉尻を捉えて大騒ぎしているが、完全に本質を見誤っ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年10月08日 06:30

    夏の猛暑期に冷房を限界までフル稼働させていた愛車。カレンダーが10月になり、エアコンの設定を除湿冷房から暖房や送風へと切り替えた瞬間、送風口からモワッと漂う「酸っぱい嫌な臭い」に思わず顔をしかめた経験はないだろうか。その異臭の主因は、夏場に...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    事件
    2026年10月06日 18:00

    昨年、アサヒグループホールディングスに不正アクセスを仕掛けた海外ハッカー集団の中枢メンバーが、なんと大阪で捕まっていた。10月6日の各国における報道によれば、日本の捜査当局が拘束したのは「Qilin(キリン)」の中心人物とされる28歳で、ロ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/10/13発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク