社会
Posted on 2018年06月27日 09:55

フザけるなッ!中国人「全国ブランド物件」買い漁りMAP(2)「4億円ならすぐに払う」

2018年06月27日 09:55

 かつてはバブル経済で日本人の札束攻勢が世界を席巻したが、今や札束攻勢といえば、中国人の専売特許になりつつある。日本人投資家とは、資金力の面も含めて雲泥の差があるようだ。仲介業者スタッフはこう説明する。

「日本人の場合は購入する時に別の物件と比べたりして時間をかけて悩みますが、中国人はフトコロに余裕があって1億円以上の物件でも即断即決。物件情報が出て数分で購入を決めることもあります。一度も下見のために来日しないで買う中国人もいて、配下の従業員が内覧に行き、テレビ電話で部屋の様子はこんな感じですと見せるだけ。契約書は郵送して書いてもらって契約成立です」

 中国人投資家が不動産購入の際に考慮しているのは、利回りの確保もさることながら、賃貸に出した場合、居住者が転居してもすぐに新規の入居者の手配ができるようなシステムになっているかどうかだという。そこさえクリアすれば部屋の間取りなどに特にこだわりはなく、不動産業者にとっては実にありがたい上客と言えよう。

「安定した利回りを優先する中国人に人気の都内の町は、飯田橋、九段、御茶の水、後楽園、駿河台、立石、堀切あたり。不動産バブルが起きている北京や上海で購入するよりも半値以下のマンションが多く、契約件数は都内で上位に入っています」(仲介業者スタッフ)

 日本の不動産情報を得るため、中国人投資家はSNSの「ウェイボー」や「ウィチャット」をフル活用。かつてのIT後進国といったイメージは完全に過去のものとなっている。仲介業者スタッフが続ける。

「中国は口コミの文化なので、そこでやり取りする情報は信頼度が高いとされています。即時性もあるのでSNS上で知り合った渋谷に住んでいる中国人に、どんな町なのかをリサーチ。それで背中を押されて物件購入を決めた投資家もいます」

 もはや投資対象も実に多種多彩。あれもこれも欲しがる強欲な中国人は、ここ数年で都内のホテルや民泊用マンションも積極的に物色しているほど。

「最近でも、『4億円なら現金ですぐに払うから、都内に小さい規模のホテルある?』と問い合わせがありました。日本人の発想だと、ホテルを買ったらどうやって集客するのかを考えます。でも、中国人ならホテルを手に入れる前から、自分で中国から観光客を呼べるので集客の心配はしていません。実際、日本人客は来なくていいから、中国人客だけに特化したホテルも出始めています」(仲介業者スタッフ)

 日本の不動産市場はチャイナマネーの攻勢の前に、手も足も出ない状況に陥っていた。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/8/5発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク