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記事全文を読む→橋下徹最新バトル(3)「バトルはパフォーマンスか?」
橋下市政を取材するジャーナリストたちはどう見ているのか。
ジャーナリストの吉富有治氏は、まず今回の橋下氏の言動をこう分析する。
「橋下さんの中には2つの動機があると思う。1つは、7人の子供を持つ親として、本当に自殺した生徒を思っての行動なのではないかということ。以前にも、大津市のイジメ自殺騒動があった時もそうだったが、自分の子供に思いを重ねるのか、必死になって教育を何とかしたい、教育委員会をどうにかしたいという思いが、教育行政への政治的介入という批判をもはね飛ばすエネルギーになっている。そうした人情的な動機の反面、政治的に利用しようという動機もあるのではないか」
実際に、橋下氏はこの騒動を機に、2024年に予定していた市立高校23校の府への移管を2015年までにと前倒しした。つまり、「大阪都構想」を前進させたのだった。
先頃、「橋下徹と石原慎太郎 日本維新の会の陰謀」(宝島社刊)を上梓したジャーナリストの一ノ宮美成氏がこう話す。
「都構想をにらんだうえでの世論誘導はあったと思います。でも、都構想で府民は幸せになるのか。市立高校が府立高校に変わるのがいいことなのか。橋下さんの頭の中には、市の支出を約5兆円減らすことしかない。教育予算も削りたいのではないでしょうか。その浮いた予算をリニアモーターカーなどの開発へ回したいのでしょう」
そして、前出・吉富氏は橋下氏の本気度にも疑いのまなざしを向ける。
「生徒の遺族がバスケ部顧問を刑事告訴しましたが、『体罰ではなく完全な暴力』だというなら、橋下さんが真っ先に問題教師を刑事告発すべきだった。刑事訴訟法には公務員の告発義務が定められています。そこまでやったのなら、本気だとわかりますが、教育委員会から看板を付け変えただけのような対案が出てきて、そんなもの蹴っ飛ばすかと思ったら、橋下さんは『すばらしい』などと受け入れてしまった。バスケ部以外でも体罰が恒常的に行われていたことはアンケート結果でも明らかなのに、生徒を受け入れるというのですから、どこまで本気なのだろうか。教員のクビや予算の執行権を振りかざしてまで、対立者を作り上げる、いつもの政治的パフォーマンスにも見える」
その後、橋下氏はバトルの相手をツイッターで、突如として持ち上げ始めた。
〈とくダネ!と小倉キャスターの姿勢には感心する〉
とつづり、真っ向から対立する論調ではあったが、十分な時間を割いて橋下氏の主張をきちんと報じたことに満足したようなのだ。
やはり、橋下氏の政治的パフォーマンスだったのだろう。みごとに大物を手玉に取った橋下氏。本誌は先の2つの勝負は橋下氏の勝利と判定したい。
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