芸能
Posted on 2013年09月06日 10:00

“5年間で5億円”藤圭子、無頼ギャンブル人生の虚飾

2013年09月06日 10:00

 98年、一粒種の娘・ヒカルの歌手デビューにより、藤圭子は“宇多田ママ”として芸能界に捲土重来を期した。みずからが表舞台に立つことはなかったが、その8年後の06年、思わぬ形で大衆の好奇の目にさらされることになる。それがギャンブルだった。

 スポーツ紙芸能デスクが振り返る。

「アメリカから『日本のポップスターの母親が空港で麻薬取締局に現金を差し押さえられた』という一報が入ってきたんです。金を没収される際に藤が大声を出すなど取り乱した様子だったということもあり、薬物についても疑惑が持たれました」

 06年3月、ケネディ国際空港からラスベガスへ向かう飛行機に搭乗する際、手荷物検査で藤のバッグに麻薬探知犬が異変を察知したのだ。

「中から出てきたのは約42万ドル(約4900万円)もの現金。100ドル札など4000枚以上の紙幣が輪ゴムで束ねられていた。藤は『ベガスの養護施設に寄付する』など係官に説明したが、クレジット社会の米国では大量の現金は麻薬取引やテロの資金と疑われてもしかたなかった」(前出・デスク)

 この一件は日本の一般紙でも大きく報道されたこともあり、その1カ月後、報道が誤報であることを訴えるため、藤は帰国してフジテレビの情報番組に緊急出演し、久しぶりに公の場に姿を見せた。

「番組では麻薬疑惑を完全否定したうえで、カジノでは現金を持ち歩くのは普通のこと。これまでにパリ、モナコ、アムステルダム、ゴールドコースト、バハマなど世界各地の賭場を歴訪し、5年間で5億円の金を使ったことを明かしています。実際には、奇行ぶりを心配した関係者が、当局に通報したのが原因と言われています」(前出・デスク)

 その後、藤の薬物嫌疑は晴れ、没収された現金も返還されたが、この一件で成金のような巨額マネーをつぎ込んでのギャンブル癖だけは色濃く印象づけられる形となった。

「当時は、娘の個人事務所の役員待遇であった藤には、黙っていても年間1億7000万円ほど報酬が入ってきた。つまり、ミリオンヒットを連発する娘を金づるにしてカジノでバカラ豪遊をしていたわけです。彼女は手堅く儲けるという張り方ではなく、ずっと継続して打ち続けていたいタイプ。ベガスのカジノでは、真夜中にスロットマシーンと1人向き合っている姿を何度か目撃されていた。なんでも部屋で眠ることができず、賭場に下りてきて48時間もスロットに没頭したこともあるんだとか‥‥」(ベテラン芸能記者)

 これほどまでに藤がギャンブルに耽溺するようになったのは、いつの頃からなのか。

「当時の芸能界は1日に歌番組の収録が2本3本は当たり前、週末は営業が入り歌手は多忙を極めた。たまの休みが入ると、ベガスやマカオに高飛びして鉄火場でストレスを発散する芸能人は数多かった。藤はデビュー当時から夜の街を出歩くなど派手なところがなかった。自然と、宿泊先など仲間内で雀卓を囲むことが、数少ない憂さ晴らしだったのです。特に、幼い頃から浪曲師の両親と一緒にドサ回り営業をしていただけに、花札やチンチロリンなどは自然と身についたようです。麻雀の腕前は玄人はだしで、なかなか勘どころのいい打ち手だったと聞いてます」(前出・ベテラン記者)

 はからずも歌手としての活動よりも無頼博徒としての道を歩んだ人生。娘の稼いだ巨万の富がギャンブルへのめり込む契機だったのか‥‥。

 芸能評論家の金沢誠氏はため息を漏らす。

「藤圭子は、1度目は自分のヒット曲で大金を稼ぎ、そして2度目は娘のヒットでまた大金を手にした。幼い頃、両親と一緒にドサ回りしていた頃は貧乏でも歌手になる夢を見ていた幸せな時代だった。ところが2度目の大金はあまりにも巨額だった。お金が彼女の人生を狂わせてしまったのかもしれない」

 かくして、みずから命を絶った「昭和の歌姫」は、ようやく金の呪縛からも解き放たれた。合掌。

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