芸能
Posted on 2021年12月25日 17:57

黄金の80年代アイドル「全記録ランキング」〈ギネスブック〉映画動員1位~4位を薬師丸ひろ子が占めた

2021年12月25日 17:57

 ただ夢中になったわけではない。80年代アイドルは、ビジネスというジャンルでも足跡を残した。まずは映像を中心に、驚きの記録をたどる。

 地上波しかなかった80年代、テレビの威力は今よりはるかに強かった。アイドル主演のドラマでも、別表にあるように上位10作すべてが視聴率20%を超えた。

 45.3%という記録的な最高視聴率を記録したのは、社会現象にもなった「積木くずし」(TBS系)である。アイドルグループ「わらべ」の一員だった高部知子(54)は、本作で天才女優の名をほしいままにするが、ベッドで恋人とタバコをくわえた「ニャンニャン事件」が発覚して失速してしまう。

 隠れたドラマ女王は中山美穂(51)と小泉今日子(55)のふたり。中山が4作、小泉が2作をベスト10に送り、人気が一過性ではないことを証明する。また伊藤麻衣子(57)=現・いとうまい子=の「不良少女とよばれて」(TBS系)や、堀ちえみ(54)の「スチュワーデス物語」の人気も〈大映ドラマ〉の80年代を象徴した。

 映画の世界では、驚くなかれ1位から4位までを薬師丸ひろ子(57)が独占(注・原田知世(54)との2本立て含む)。角川映画のオーディションを勝ち抜いた初代であり、テレビにほとんど出ず「映画館でしか会えない」という飢餓感が人気を後押しした。

 異色なのは10位に入った中森明菜(56)の「愛・旅立ち」(東宝)で、当時の恋人だった近藤真彦との共演作。死んだあとに空を飛ぶなどの壮大な描写で、カルト映画としても名を残している。

 CM部門では、当時のトップアイドルはいずれも、飲料水やお菓子など複数のメーカーを掛け持ちしていた。その中で女王を選ぶとなれば、やはりキョンキョンを置いてほかにない。

 出演本数だけでなく、キョンキョンの場合は「広告に出演した商品の売り上げが20%上昇する」との神話を打ち立てたのだ。

 続いて写真集部門では、河合奈保子(58)の圧勝と言っていい。まだグラビアアイドルという言葉もなかった時代、豊満な肢体と明るい笑顔のギャップで次々と写真集を発売。レコードセールスでは同期の松田聖子(59)にかなわなかったが、グラビア人気では大量リードしたものだ。

 さらに奈保子は、引退から30年以上が経過したが、ここ5年で8冊が復刊されるなど、現役時と変わらぬ売れっ子ぶりを誇る。

 お宝市場で健闘しているのは、聖子の「聖子おしゃれアルバム」(実業之日本社)と中山美穂の「美穂がんばる」(集英社)が、ともに3万円前後のプレミアム価格となって気を吐いている。

 やや変化球ではあるが、ニュースワードランキングで80年代を総括してみよう。トップクラスには聖子と神田正輝の「聖輝の挙式」(86年)、中森明菜の「マッチ宅で自裁未遂」(89年)、倉沢淳美(54)の「サイン会で暴漢に切りつけられる」(84年)などが挙げられる。

 これらを超えて、20世紀の事件史としても語り継がれるのが、あの衝撃的な岡田有希子(享年18)の「サンミュージック屋上から飛び降り自殺」(86年)だろう。当時、全盛を極めていた写真週刊誌では、現場に飛び散った脳漿までが掲載された。また、ファンの後追い自殺が30人を超えたことも、社会的ショックの大きさを表していた。

■ドラマ視聴率10傑

1位:高部知子「積木くずし(83年、TBS)」45.3%

2位:中山美穂「ママはアイドル!(87年、TBS)」28.6%

3位:伊藤麻衣子「不良少女とよばれて(84年、TBS)」27.9%

4位:堀ちえみ「スチュワーデス物語(83年、TBS)」26.8%

5位:小泉今日子「愛しあってるかい!(89年、フジテレビ)」26.6%

6位:中山美穂「毎度おさわがせします(85年、TBS)」26.2%

7位:小泉今日子「少女に何が起ったか(85年、TBS)」24.4%

8位:中山美穂「君の瞳に恋してる!(89年、フジテレビ)」23.6%

9位:浅香唯「スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇(86年、フジテレビ)」21.3%

10位:中山美穂「若奥さまは腕まくり!(88年、TBS)」20.8%

■主演映画興行成績

1位:薬師丸ひろ子/原田知世「探偵物語/時をかける少女(83年、東映)」28億

2位:薬師丸ひろ子「里見八犬伝(83年、東映)」23.2億

3位:薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃(81年、東映)」23億

4位:薬師丸ひろ子/原田知世「メイン・テーマ/愛情物語(84年、東映)」18.5億

5位:斉藤由貴「優駿(88年、東宝)」18億

6位:薬師丸ひろ子/原田知世「Wの悲劇/天国にいちばん近い島(84年、東映)」15.5億

7位:中山美穂「ビー・バップ・ハイスクール(85年、東映)」14.5億

8位:南野陽子「はいからさんが通る(87年、東映)」12.5億

9位:松田聖子「プルメリアの伝説 天国のキッス(83年、東宝)」12億

10位:中森明菜「愛・旅立ち(85年、東宝)」11.7億

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年09月14日 11:30

    AIは本当に人類を終わらせるのか。専門家のとある主張が世界を震撼させている。その「AI終末論」は、AI開発企業アンソロピックに勤めていた元研究員、ジェイコブ・コクソン氏によるもの。Xで「AI研究関係者の多くが、AIは今後10年以内に人類を破...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    事件
    2026年09月16日 20:30

    「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」は、広島カープに大きな衝撃を与えた忌まわしいブツだ。元広島カープの羽月隆太郎氏にこれを譲り渡したとして医薬品医療機器法違反の罪に問われた会社役員・滝口涼介被告の初公判が9月16日に広島地裁で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年09月17日 07:15

    20世紀最大級のミステリーと言われてきた、イギリス・スコットランドのネス湖に生息するという未確認動物(UMA)の「ネッシー」に、再び熱い視線が注がれている。いったいなぜか。一時期は目撃情報が激減し、専門家からは死亡説や、人間の活動を警戒して...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/15発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク