芸能

ウナギ・サヤカ「プロレスの客をアイドルの現場に」/テリー伊藤対談(1)

 今、女子プロレス界で最も注目を集めるウナギ・サヤカ。元オリンピック候補生にして、元アイドルという異色の経歴を引っさげてプロレスデビューし、わずか6年で両国国技館に進出を果たす。そのバイタリティに天才テリーも感心しきり。自主興行にかける思いを聞いた。

テリー ウナギさんは経歴がすごいね。

ウナギ メッチャうれしいです。ありがとうございます!

テリー まずアーティスティック・スイミングのオリンピック候補生になって、高校の時はチアリーディング部で全国大会優勝。

ウナギ はい。

テリー で、ダンスの専門学校に行って、アイドルグループで活動した後に32歳でプロレスラーに転身と。この決断がすごかったね。

ウナギ いや、でも、ほんとにノリで始めちゃったので。

テリー ノリって?

ウナギ 総長が横浜銀蝿に憧れて作った「覇は汝な家や」っていうアイドルグループにいた時に、その総長がDDTでディーバとしてプロレスのリングに上がったことがあって。「いいじゃん、いいじゃん」みたいな感じで、完全に乗せられて始めました。

テリー じゃあ、プロレスラーになろうとは。

ウナギ 全然考えてないです。ほんとに「プロレスのお客さんをアイドルの現場に連れていけたらいいな」ぐらいのノリで。それまでプロレスも一度も見たことがなかったし、とりあえず始めたみたいな感じです。

テリー プロレスって殴られたり蹴られたり、痛いじゃないですか。アイドルとは全然違いますよね。

ウナギ 違いますね。

テリー それを乗り越えて今も続けてるのは何なんですか。

ウナギ 練習生の途中で、やっぱりプロレスを好きになったんですよね。

テリー 何かきっかけがあった?

ウナギ 練習生になって、初めてプロレスの大会を見に行った時に、よく団体でトーナメントみたいなのがあるじゃないですか。優勝した人がその時一番強いベルトを持ってる人に挑戦できるみたいな。

テリー ありますね。

ウナギ その日がちょうど勝ち残っている4人が戦って、最後の1人を決める日だったんですよ。で、死闘の中、勝ち上がってきた2人はもう入場からマジでボロボロなんですよ。その前にシングル戦をやって、そのまま(リングに)上がってきてるから、「これ、どうやって戦うんだ?」みたいな。

テリー ボロボロって、血が出てたり?

ウナギ いや、血とかは出てないんですけど、明らかにダメージを引きずったまま上がってきていて。で、最後の試合で1人が決まった時に、2人で抱き合ってメッチャ泣きながら、何かしゃべってるんですけど、こっちは何言ってるかわかんないんですよ。でも、何となくわかるじゃないですか。それに心を打たれて、「プロレス、メッチャ格好いい!」と思って。

テリー へぇ。

ウナギ そこでもう、最初はプロレスラー兼アイドルをやろうと思ってたんですけど、メッチャ心を動かされて、プロレスにハマッちゃって。

テリー DNAが動いた?

ウナギ たぶんそうだと思います。もちろん痛いことはやりたくないけど、リングに上がると「絶対負けたくない」っていうふうになっちゃうし、だから続けてるんだと思いますね。

ゲスト:ウナギ・サヤカ(うなぎ・さやか)1986年、大阪府生まれ。小学校2年生から始めたアーティスティック・スイミングで全国大会3位入賞、オリンピック候補生に。高校時代はチアリーディング部で全国大会優勝。卒業後、ダンスの専門学校に入学。その後、アイドル活動を経て、2018年、「東京女子プロレス」入団。翌年1月、後楽園ホールでプロデビュー。2020年11月、「スターダム」初参戦。2023年4月、自身が社長を務める「株式会社ウナギカブキ」設立。2024年1月と6月に後楽園ホールで自主興行を開催。プロレス以外にも、テレビ、ドラマ、映画、舞台、ユーチューブなど幅広く活動中。4月26日(土)、第3弾となる自主興行「ウナギ絶好調」を両国国技館にて開催。

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