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中畑清が明かす「地獄の伊東キャンプ」大成功のユエンの“長嶋コール”とは?

「地獄の伊東キャンプ」とは、1979年の巨人Bクラス落ち(リーグ5位)を受け、シーズンオフの10月28日から11月22日まで、静岡県伊東市で行われた1軍若手選手のキャンプのことだ。投手からは、江川卓氏、西本聖氏、鹿取義隆氏、角盈男(当時は角三男)氏、捕手の山倉和博氏、野手の中畑清氏、篠塚利夫氏など、錚々たる顔ぶれが集まった。

 巨人三本柱で活躍した元プロ野球選手・槙原寛己氏のYouTubeチャンネル〈ミスターパーフェクト槙原〉の、1月3日付け投稿回に中畑氏が出演。当時を振り返り、長嶋監督の、捕れるか捕れないかといったギリギリのノックに食らいつき、捕球できた際には、長嶋監督の顔を目掛けて返球…といった、まさに「魂」と「魂」をぶつけ合う猛練習に、雲の上の存在だった長嶋監督との距離感が縮まったという。

 そして、中畑氏がけしかけたことで、篠塚氏が、長嶋監督に向けて「偉そうに腕組んで見てるヤツがどこにいる?自分で走ってみろ!」と挑発した。

 長嶋監督はサービス精神旺盛に、それに応じて坂を駆け上がるも、最後はバテバテで戻り、それを見た選手が爆笑の内に拍手で迎え、しまいには「長嶋コール」まで起きたのだとか。

「あれで初めてね、伊東キャンプ大成功ってね。長嶋監督を胴上げしたいなって、その気持ちが1つになった瞬間だったね」と中畑氏。

 80年、残念ながら巨人は3位。長嶋監督はユニフォームを脱ぐことになり、胴上げの願いは叶わなかったが、翌81年、藤田元司新監督のもと巨人はリーグ優勝。日本一にも輝いた。「地獄の伊東キャンプ」の成果はここに結実したのではないだろうか。

(ユーチューブライター・所ひで)

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