藤井聡太竜王が勝ち星を増やすたびに巷は大騒ぎするのは、19歳の若き棋士が「強すぎる」からだけではない。対局ごとに観る者を唸らせる「異次元の指し手」に「華がある」からだ。将棋盤の無限の宇宙でプロ棋士を驚嘆させた藤井奇手7番勝負を一挙公開!
たとえば、去る1月30日の王将戦第3局、藤井竜王が3連勝で、王将・渡辺明を崖っぷちへ追い込んだが、この時も、激戦を観た“ひふみん”こと加藤一二三九段(82)も異例の評価をくだした指し手があった。翌日のスポーツ紙コラムで、序盤27手目に藤井竜王が指した「7二金」について、〈師匠から破門を申し渡されておかしくない〉と、驚きの声をあげたのだ。
名棋士に名勝負あり。王将戦第1局で、渡辺王将を昼休憩を挟み、91分も長考させた「8六歩」のほか、絶対飛車取り一択の局面で「4一銀」、将棋ソフトが6億手読みで浮上したAI超え「3一銀」、伝説の「7七同飛成」…。
羽生善治九段の「5二銀」、中原誠十六世名人の「5七銀」に匹敵する“藤井奇手”について、2月8日発売の「週刊アサヒ芸能」2月17日号で“ビシっと”その「ベスト7」を発表する。