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今回の新被害想定では、最大の被害が見込まれている都心南部直下地震でさえ、高速道路や一般道、新幹線やJR在来線や私鉄などの交通インフラの「大被害」は「0%」とされている。しかも新被害想定は、大被害を次のように定義しているのである。
「落橋や橋の変形など、短期的には救助活動や緊急物資の輸送路としての機能等を回復できない程度の損傷」
だが、都の元総務局総合防災部幹部は、
「注目すべきは『落橋』という言葉です。つまり都の防災会議は、橋の変形も含めて落橋などによる大惨事は絶対に起こり得ない、と断言しているのです。そもそも被害想定に絶対(0%)という概念を持ち込むこと自体が度し難い誤りなのですが、その時、現実的には鉄道橋や道路橋の大崩落、駅舎の倒壊や電車の転覆といった『地獄絵図』に直面することになると、多くの専門家が警鐘を鳴らしています」
こう前置きした上で、次のように指摘するのだ。
「例えば、未知の脅威として浮上している、長周期パルスによる一撃(6月12日配信の当連載記事など参照)を受けただけでも、交通インフラが壊滅的な被害を受ける可能性は十二分にあります。当然、走行中の山手線が脱線、転覆したり、駅舎が駅ビルもろとも倒壊する、といったリスクも考えなければなりません。場合によっては、タンクローリーが首都高から落下して爆発、炎上するかもしれない。しかも、多くの交通インフラについては今、経年劣化による強度低下が急速な勢いで進んでいるとされているのです」
ちなみに新被害想定では、定量化できない被害、すなわち数字に表せない被害については別途、定性的な被害想定が付記されているが、ここでも鉄道橋や道路橋の「落橋」についての言及はなく、完全に看過、無視されている。
まさに「直視したくない地獄絵図からは、すべからく目をそむける」(前出・元総務局総合防災部幹部)を地で行くオソマツ想定なのである。
(森省歩)
ジャーナリスト、ノンフィクション作家。1961年、北海道生まれ。慶應義塾大学文学部卒。出版社勤務後、1992年に独立。月刊誌や週刊誌を中心に政治、経済、社会など幅広いテーマで記事を発表しているが、2012年の大腸ガン手術後は、医療記事も精力的に手がけている。著書は「田中角栄に消えた闇ガネ」(講談社)、「鳩山由紀夫と鳩山家四代」(中公新書ラクレ)、「ドキュメント自殺」(KKベストセラーズ)など。
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