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記事全文を読む→【GW緊迫列島】行楽地は山中も街中も「春グマ」だらけ!腹をすかせた個体に襲われたら「防御のすべなく万事休す」
四国と九州を除く全国各地で冬眠明けのクマ、いわゆる「春グマ」の出没と被害が相次いでいる。「異常年」と言われた昨年を上回るペースで急増しており、人間を「エサ」として狙う悲惨な死亡事故が次々と報告され始めている。
日本列島にはヒグマ(北海道)とツキノワグマ(本州以南)が生息しているが、いずれも人間を一撃で死に至らしめる、恐るべきパワーを有している。中でも行楽客がクマの出没地に押し寄せるゴールデンウィークは、深刻な人身被害が多発しかねない「超危険期間」だ。
例えば、である。風光明媚な観光地の駐車場に車を停め、自然豊かな遊歩道を散策していたとする。この時、冬眠明けの春グマと鉢合わせすれば、驚いたクマによる襲撃はほぼ免れない。あるいは深山幽谷の趣に包まれた温泉旅館の露天風呂で、春グマに遭遇するケースもしかり。最悪の場合、スッポンポンのまま山へと連れ去られてしまうのだ。
クマの生態に詳しい動物学者は、次のように警鐘を鳴らしている。
「冬眠明けの春グマは、腹をすかして飢えている。冬眠中に出産した子グマを連れている母グマも多く、もし接近遭遇してしまった場合、確実に母グマの襲撃を受けることになります。周囲に多くの行楽客がいても、安心はできません。2009年に乗鞍岳の登山口にあたる畳平バスターミナルで発生した事件では、観光客や登山者らがパニック状態に陥ったツキノワグマに、次々と襲われました」
「命に別状なし」メディア報道に隠された「本当の被害ダメージ」
近年、急速に深刻化する異常事態を迎えるまでは「クマが出没しそうな地域には出向かないこと」「山野に分け入る際はクマ鈴を携行すること」などが、有効な襲撃回避策とされてきた。しかし最近は山中でも街中でも所かまわずクマの出没と被害が相次いでおり、かつ、人間の存在を全く恐れないアーバンベアが急増の一途を辿っている。少なくともアーバンベアにはクマ鈴など、モノの役に立たないのだ。
先の動物学者が危機感も露わに続ける。
「死に至らなかった人身被害をめぐっては判で押したように、メディア報道で『命には別状なし』などと伝えられています。背景には被害者やその家族などに対する配慮があるのでしょうが、実際には『顔面の皮膚が根こそぎ引き剥がされる』『両目の眼球が無残な形で抉り出される』など、想像を絶するダメージを被っているケースが多々ある。最近はクマ撃退スプレーの携行が推奨されていますが、クマに鉢合わせしてしまった場合、スプレーで撃退できる時間的余裕などほとんどない、というのが偽らざる実情なのです」
となれば、ただただ、ゴールデンウィークに凄惨なクマ被害が発生しないことを祈るばかりで…。
(石森巌/ジャーナリスト)
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