社会
Posted on 2025年12月02日 11:15

クマ撃退ロボット「モンスターウルフ」改良型は両目から真っ赤なLEDの光を放ち「オオカミ&犬の吠えから怒鳴り声まで」50種類の衝撃音

2025年12月02日 11:15

 そろそろ冬眠の時期に入るといわれるクマだが、北海道や東北地方では今もって、クマの出没情報や被害があとを絶たない。餌を蓄えられずに冬眠しない、真冬でも餌を求めて人里を徘徊するクマが出るのではないかと、恐れられている。

 そんな中、HBC北海道放送が12月1日、衝撃的な映像とともに、興味深いニュースを報じた。
 その映像は北海道苫小牧市で今年11月に撮影されたもので、地元企業の太田精器がオオカミ型の野生動物撃退装置「モンスターウルフ」新型モデルの実証実験を実施。すると…。
 野外に設置した「モンスターウルフ」に近づいてきた、巨大なクマ。次の瞬間、音とその迫力に驚いたクマは、一目散に山へと逃げ帰って行く。そんな様子が映し出されていたのである。

 野生動物が近づくとセンサーが感知し、動物の鳴き声や人の声で威嚇、追い払うという「モンスターウルフ」を太田精機が開発したのは2016年。その後、全国的なメディアで紹介されたこともあり、「旧モデル」を一目見たことがある人はいるだろう。地元記者が言う。
「これは『クマの天敵』とされるオオカミをかたどった装置で、両目から真っ赤なLEDの光を放ち、人間の怒鳴り声から犬がガンガン吠える声まで、50種類の音を搭載。これを大音量で流すというものです。もともとは地元でエゾシカによる農作物の食害が頻発し、その撃退策として開発されました。メディアで取り上げられたこともあり、11月時点で全国で330台以上が稼働中だということです」

 ただ、従来のモデルは威嚇音が大きいため「騒音」が問題視され、住宅街に設置できないという欠点があったが、新モデルはスピーカーを改良。その効果がどれほど現れているかがポイントとなるが、前出の地元記者いわく、
「どうしても野ざらしで置かれるため、耐久性やメンテナンスのコスト、故障後の放置による別の環境問題について、いろいろな問題があるようです。クマの生態を研究する専門家の中には『ロボットは一時しのぎで、根本的な解決にならない』といった評価をする人もいる。東北地方の自治体関係者の間では導入への賛否があり、推移を見守っている状況ですね」
 
「先の話とはいえ、モンスターウルフがクマ撃退で有効な手段となれば、二匹目のドジョウを狙い、類似の撃退ロボットがどんどん開発されるでしょう。そうなれば当然、粗悪品が出てくるでしょうし、この先、どうなることか」(前出・地元記者)

「日本の珍百景」にならないよう…。

(灯倫太郎)

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