政治
Posted on 2026年04月26日 08:30

【高市政権ダークサイド】自民党候補に地方選挙「敗北の連鎖」が続く「裏金選対委員長」の「消えないイメージ」

2026年04月26日 08:30

 3月から4月にかけて、地方などの首長選で自民党推薦候補が相次いで敗北している。高市内閣が依然として高い支持率を保つのに、だ。PR会社関係者が明かす。
「4月12日の東京・練馬区長選では自民などが推薦し、小池百合子都知事も支援した前都議が圧勝すると思われました。ところがフタを開けてみれば、無所属新人候補に3万票もの大差をつけられて敗れる始末。これは『練馬ショック』と大きく報道されました。その背景には支援団体を含め、あまりの手厚い布陣に自民党総裁選の小泉進次郎氏ではないが、『勝った勝った』と陣内にゆるみが出たのだと、もっぱらです」

 自民支援候補のアテ外れは「練馬ショック」だけにとどまらない。最近の首長選挙では、麻生太郎副総裁の選挙区がある福岡県嘉麻市、千葉県では森英介衆院議長の選挙区がある東金市などでも、自民党の推薦候補が相次いで落選するという異例事態が起きた。
 遡れば3月、石川県知事選挙では高市早苗総理が現地応援に入ったにもかかわらず敗れるという大波乱が起きている。

 今年に入って高市総理の電撃解散においては、自民党が単独で3分の2超の議席を独占し、圧勝した。実はその時の選対委員長は剛腕、辣腕として知られる古屋圭司氏。その古屋氏は高市自民を大勝させたにもかかわらず、不思議なことに、衆院憲法審査会会長に異動となった。代わりに選対委員長に就任したのが、選対委員長代行だった西村康稔元経済産業相だ。

 自民党ベテラン秘書が明かす。
「そこで囁かれたのが、あれだけ大勝させた古屋氏がなぜ、選対委員長を外されたのかです。総理と確執が生じた説と、いや高市総理は憲法改正に本気のため、実力者で結果が出せる古屋氏を大抜擢した、という二説が錯綜している。古屋氏の話はともかく、選対委員長の後釜は西村氏ではたして大丈夫なのか、という声が多かった」

自民党長老は「7月の内閣改造に合わせて交代させる可能性が出てきた」

 西村氏は今も水面下でくすぶる、旧安倍派「裏金事件」の当事者だ。旧安倍派の事務総長だったことから、党員資格停止の処分を受けた。その後、処分期間が満了を迎え、復党した経緯がある。
 その裏金男が党四役でもある選対委員長に抜擢ゆえ、党内でその動向が注視されていた。先のベテラン秘書は言う。
「高市さんが総理になれたのは、安倍元総理と旧安倍派の全面支援が大きかったから。それゆえ、旧安倍派の重鎮を党四役に抜擢して、旧安倍派の裏金問題は過去のこと、禊はすんだとアピールしたかった。そんな人事です」

 しかしその人事後、地方首長選で自民推薦候補が相次いで敗北を喫することに。
「もっとも、地方首長の自民党推薦は国政レベルの選挙と異なり、党本部の裁量や影響はさほど大きくないので、選対委員長の責任は薄い。とはいっても推薦候補が負け続ければ、それはやがて党全体にボディーブローのように効いてくる。そう無関係と開き直ってもいられない」(自民党中堅議員)

 自民党長老がこれに頷きながら言う。
「私も旧安倍派の裏金問題は時効であり、禊は済んだと思う。しかし今後も五月雨式に負け続けるなら、旧安倍派の裏金問題は今も尾を引いているのかと、勘繰りたくなる。いずれにしても結果が出なければ、噂される7月の内閣改造に合わせて、選対委員長を交代させる可能性が出てきた」

 選挙結果には選対委員長の責任が、いくらかはあるだろう。だが最後は、高市総理の政治姿勢が問われている。

(田村建光)

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