政治
Posted on 2026年04月15日 11:15

吉村洋文に「国政転出の意向」を固めさせた「高市首相をそばで見て、自分もできると思ってしまった」に維新幹部がブチ切れ

2026年04月15日 11:15

 日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)は、来春に予定されている知事選には出馬せず、国政に転出する意向を示している。維新関係者はその理由について、
「吉村さんは首相になりたがっている。高市早苗首相の姿をそばで見て、自分もできると思ってしまったようだ」

 知事経験者が首相になったケースとしては、日本新党の細川護熙元首相らがいる。一方で「失敗例」もある。小池百合子東京都知事だ。2017年9月に「希望の党」を立ち上げて代表の座に就いたものの、都知事を続ける意向を示す。安保政策をめぐり、異なる立場をとる民進党リベラル派を「排除する」と発言したことで、一気に失速した。

 それでも吉村氏については、
「知事、中でも大阪府知事という巨大な組織のトップにいると、何でもやれると思ってしまっている」(前出・維新関係者)
 ただ、この吉村氏の野望は、維新内での評判がよくない。4月13日に開いた党の会合で馬場伸幸前代表は、
「代表がいない戦いを、みんなが受け入れられるのか。後の人に任せます、では戦えない」
 吉村氏に立候補するのかしないのか、質したのだった。

「我々は吉村さんのしもべではない」

 これに吉村氏は返事をしなかったが、党に相談せず、大阪市の横山英幸市長(維新副代表)と2月の出直し選挙に出たことを踏まえ、
「我々に余計な活動をさせた。我々は吉村さんのしもべではない」
 馬場氏はそう言って、怒りをあらわにしたのである。

 吉村氏は来年4月までの知事任期中に、都構想の是非を問う3回目の住民投票実施を目指している。自民党内には当然のことながら反対論が強いが、それを抑え込んで後押ししているのが、吉村氏がその座を狙っている高市首相だ。
 これについて自民党幹部は、
「維新の支持がなければ、昨年秋に自民党総裁にはなれても、首相の座には就けなかった、との恩義があるようだ」

 吉村氏が国政に転出するといっても当面、衆院選はない見込みだが、来年の大阪府知事選に、はたして吉村氏は出馬しないのか。あるいは党内の声に押されて、最後まで都構想の実現に責任を持つのか。吉村氏の動向は、今後の政局に影響を与えることになりそうだ。

(田中紘二/政治ジャーナリスト)

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