社会

実録!“震災犯罪”裁判(2)一流企業社員が“強姦出張”

 震災悪魔たちのターゲットは窃盗だけにとどまらない。

「ボランティアなんだから体を提供しろ」

 避難所になっていた宮城県気仙沼市内の中学校に侵入し、寝室で寝ている女性の頭を殴り、刃物で脅してレイプしようとした妻子持ちの男性は、逮捕後も「知らない」と容疑を否認し続けた。

「弁護士を通じ、弁償金300万円を女性に支払ったことをあげ、執行猶予を求めたが、判決は『被害者の気持ちを踏みにじる発言をした点も許せない』と非難。懲役3年6カ月を言い渡した」(全国紙司法記者)

 悲惨な強姦事件は他にもある。明治安田生命社員(当時)が被災者をレイプしたケースでは、その鬼畜ぶりが法廷で暴露された。

「震度5強の余震による停電でオートロックが解錠されていた岩手県盛岡市内のマンションに忍び込み、各階の部屋をノックして回り、たまたまドアを開けた当時19歳の女性を強姦。捜査の過程で、05年に東京都武蔵野市で発生した婦女暴行事件で現場に残されていたDNAと、この明治安田生命元社員のものが一致。『日本中が震災に苦しむ中、余震に乗じた卑劣な犯行で社会的モラルが欠落している』と、懲役23年の裁きを受けました」(前出・全国紙司法記者)

 震災直後に発生した犯罪の多くは、粗暴な窃盗や強姦事件がほとんど。しかし、時間が経過するにつれ、跋扈したのが避難民を装った詐欺事件などの知能犯だった。前出・長嶺氏が言う。

「福島県を拠点にデリヘル『奥様天国』やラブホテルを展開している経営者が虚偽申請を行い、新潟市内の避難者用マンション2室を無償で借りて、デリヘル嬢の待機場として使用。家賃約130万円をだまし取り、毎月数百万円の売り上げを得ていたことが発覚。加えて所得税4300万円の脱税も見つかり起訴された裁判では、裁判長に『今回の事件を機に風俗業から手を引きませんか』と促されるも、『被害弁償はデリヘルやラブホテルの経営で賄っていきます』と、悪びれる様子はまったくなかった」

 被災者になりすまし、避難用の住宅に不法滞在するケースは後を絶たない。

「11年当時、東京都が閉館したグランドプリンスホテル赤坂(旧赤坂プリンスホテル)を解体までの数カ月間、被災者に無償で提供していた時期がありました。そこにつけこんだのが、都内在住の30代男性。偽造した罹災証明書を東京都に提出し、同ホテルに入居。さらに同様の手口で国家公務員宿舎として使用されるウォーターフロントにある地上36階建のタワーマンションの無償提供も受け、不動産仲介サイトを通じて、30代の女性に又貸し。2カ月分の家賃18万5000円の利益も得ていたのです」(前出・長嶺氏)

 被告の犯行動機は、あまりにも身勝手だった。

「少しでも生活費を浮かせたかった‥‥」

 法廷には重苦しい空気が漂ったという。

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