スポーツ
Posted on 2014年04月24日 09:57

山口健治の“江戸”鷹の目診断「共同通信社杯」

2014年04月24日 09:57

“7番手”からでも深谷知広がまくり切る

 機動型でも勝ちパターンのポジションを取るには、強引さも身につけなければならない。

 今年2つあるGIIの初戦が、伊東「共同通信社杯」(4月26日【土】~29日【火】)。初日の12レースは、全て1次予選。S級S班といえども、まずはここをクリアしなければならない。それだけに、若手が売り出すには絶好の舞台。持ち味を存分に発揮してアピールしてほしい。

 伊東競輪場は333バンクの中では直線が長く追い込みも効くが、勝負を左右するのは、やはり先行タイプの動き。押し切るか、それともまくりが届くか。ゴールまで目が離せない激闘に期待したい。

 3月松山記念決勝戦で、新田祐大の落ち着いたレースぶりが光った。前を取らされたものの簡単には引かず中団をキープ。バックから先に仕掛けて、深谷知広とのまくり合戦を制して見せた。強引にでも位置を主張して慌てず踏み出せば、スピードの違いで勝てるとわかったのではないか。

 2月の高松全日本選抜で1年半ぶりにGIの決勝戦に乗ったのが脇本雄太。自転車競技と掛け持ちしての好走は、もっとたたえられていい。2周先行しても粘れる脚力は、若手先行の手本になる。

 その若手の機動型で注目しているのが99期の猪俣康一竹内雄作、101期三谷竜生。猪俣は37歳もレースは若さにあふれている。3人には4日間バックを取る積極性が、財産になるはずだ。

 さて、並びと展開。北日本は新田祐─成田和也山崎芳仁の福島トリオ。菊地圭尚はこの4番手を嫌い単騎戦か。関東は池田勇人平原康多芦澤大輔、そして地元南関地区は新田康仁林雄一。西日本勢は中部が深谷─金子貴志浅井康太、近畿は脇本─稲川翔藤木裕稲垣裕之村上義弘の京都ラインで別線。九州の菅原晃井上昌己までが圏内と見た。

 激しい先行争いになっても、脇本が主導権は譲らない。藤木が早めに巻き返すところを、新田祐と深谷がまくることになる。

 ライン3車なら、7番手からでも深谷がまくり切る。先まくり打つ新田祐が対抗だが、池田の粘りしだいで平原も差はない。

 伏兵は小松崎大地和田真久留古性優作の3選手。先にあげた若手3人の機動型とともに、トップクラスを相手に番狂わせを演じれば、シリーズが盛り上がるのは間違いない。

◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

◆アサヒ芸能4/22発売(5/1号)より

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2024年10月29日 05:59

    二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)と赤ヘル戦士。大相撲とプロ野球を横断するこの「異色の組み合わせ」に沸き立つのも仕方がなかろう。それは広島カープ前監督の佐々岡真司氏が10月27日に投稿した、インスタグラムのショート動画だった。シンガーソングラ...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年03月27日 13:00

    プロ野球開幕を前に、セ・パ12球団の順位予想が出揃っているが、際立つのは低迷が続く中日ドラゴンズへの高評価だ。OBの岩瀬仁紀氏は早くも昨年末の時点で2位に推し、「実は優勝にするか迷ったくらい」と語る。元監督の森繁和氏にいたっては、開幕前日に...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年03月28日 09:00

    今後は大好きな「タレント業」に全振りすることになるのだろうか。スピードスケート女子金メダリストの髙木菜那が、4月から情報バラエティー番組「ラヴィット!」(TBS系)に曜日レギュラー出演する。開始当初の「ラヴィット!」は評判がすこぶる悪かった...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/3/31発売
    ■550円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク