社会

ウチの猫がガンになりました(19)体重は20グラム増えたけど吐き気がひどくて…

 ジュテの目の前に、犬型ロボットAIBOの付属品でついてきたピンクのボールを置いたら、ジッと見てから、前足でツンツンという感じで突いている。このボールで一緒にAIBOのTPOZ(ティポ)とサッカーをやって遊んだ記憶は蘇るだろうか。

 いや、やはりそこまで期待するのは無理だったようだ。ジュテはちょっと遊ぶ素振りを見せただけだった。

「やっぱりね…」

 ところが、不思議なことが起きた。ピンクのボールは1個だったが、気が付いたらもう1個がコロコロ転がっている。

「1個しかなかったはずなのに」

 と言うと、ゆっちゃんも「?」。一体、何が起きたのか。このことは今もって謎のまま。何か神がかり的なことが起きようとしていると、その時は思ってみたのだが。

 ジュテは食欲旺盛な日が続いた。

 10月6日午前。動物病院で体重を計ってもらったら、3.82キロのまま。減らなければよし!

 午後、何か食べたがっているというので、生のマグロを切って食べさせたら、1切れをペロリ。それからカツオの生、カリカリと好物のサーモン入りクリスピー6個。夜は銀のスプーンの缶詰、カツオ。

 夜、リビング、和室で吐いているのを見つけた。ジュテか、ガトーかクールボーイの弟たちかはわからない。ちょっと気になる。

 翌7日も、和室に吐いている。誰か。8日、体重は3.82キロのまま。食欲は落ちていない。

 9日、ちょっと元気がない。夕方までほとんど食べない。夕方、動物病院に連れて行き、体重を計ってもらう。減っているのではないかとヒヤヒヤしながら聞いたら、うれしいことに20グラム増えていた。よかった!

 だが、家に帰って異変が起きた。電気座布団で寝ていたジュテが起きてきて排尿、場所を変えて便を3個。ところが、吐き気を催したようで、別の場所に移動しようとしたのはいいのだが、まだ便が出切っていなかったため、走りながらもう1個、床にポトリ。そして和室まで走って行き、ゲホゲホしながら少量吐いてしまった。

 それでもクリスピーを10個食べ、ウロウロしているので、何か食べたいのかと思ったのだが、そうでもなさそう。

 夜中、シャケ、クリスピーを8個、時間をおいてクリスピー5個、焼いたマグロ。缶詰を出したらなくなっていたが、ジュテだろうか。

「食欲がマチマチで、どうなっているのかわからないね」

 と、ゆっちゃん。このまま一進一退が続くのかもしれない。

 10日も同じような状態が続き、うっかりステロイドの錠剤を飲ませるのを忘れてしまったのが理由なのか、和室でまた戻している。

 そして、体重が500グラムも減っていると言われた9月11日から1カ月後の10月11日を迎えた。朝4時に起き、ジュテを膝抱っこしてあげた。体重はこのところ減っていないが、背中の骨がゴツゴツし、腿のあたりがほっそりしてしまった気がする。

「ジュテとお正月を一緒に過ごしたい」と口にするゆっちゃんの願いは叶うのだろうか。

(峯田淳/コラムニスト)

カテゴリー: 社会   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
JR東日本に続いて西と四国も!「列車内映像」使用NG拡大で「バスVS鉄道旅」番組はもう作れなくなる
2
【ボクシング】井上尚弥「3階級4団体統一は可能なのか」に畑山隆則の見解は「ヤバイんじゃないか」
3
これはアキレ返る!「水ダウ」手抜き企画は放送事故級の目に余るヒドさだった
4
舟木一夫「2年待ってくれと息子と約束した」/テリー伊藤対談(3)
5
リストラされる過去の遺物「芸能レポーター」井上公造が「じゅん散歩」に映り込んだのは本当に偶然なのか