スポーツ
Posted on 2022年10月06日 17:58

本名輪会・山口健治「江戸鷹の目診断」自在に仕掛ける松浦が5度目の記念V

2022年10月06日 17:58

「松阪記念」◎吉田拓矢/○清水裕友/▲浅井康太/△三谷竜生/佐藤慎太郎/諸橋愛/坂口晃輔/吉澤純平/新山響平/太田竜馬/皿屋豊/町田太我

 強力先行がマッチアップするライン戦は、自力のある番手選手の出番になる。

「松阪記念」(10月7日【金】~10日【月】)は、地元勢をはじめ、各地区に強固なラインができる。先行選手による叩き合いもありそうだが、決着はまくり合戦でつくことになりそうだ。

 関東の先頭で絶好のまくり頃になりそうな吉田拓矢が、青森記念に続いて今年3度目の記念Vを飾るとみた。並びは吉田─吉澤純平─諸橋愛。勝負どころで早めに仕掛けて突き抜ける。

 対抗は清水裕友。中四国の並びが町田太我─太田竜馬─清水となれば、強力な2段ロケット。調子は上昇気流に乗っている。吉田拓の機先を制して逆転も。

 三番手評価は、皿屋豊の後位から連覇を狙う浅井康太。全盛時に比べて8割のデキでも、地元戦となれば気合いの入り方が違ってくる。メンタルが強く、混戦にも動じない。皿屋の頑張りしだいのところはあるが、軽視はできない。

 あとは、前走の小倉(〈1〉〈1〉〈1〉)の勢いがある三谷竜生の台頭を警戒する。

 新山響平は西武園オールスター決勝戦5着があるものの、1着の少なさが気になり、印は回せなかった。予選で快勝するようなら、見直すかもしれない。

 有力候補には入らなかったが、内藤宣彦(秋田)の活躍を称えたい。1着を量産する51歳。3、4番手から掲示板に載るのを見ていると、うれしくなるのは、私だけではないはず。北日本の隠し玉かもしれない。

【大穴この1車】

 橋本強(愛媛・89期)。

 四国屈指の追い込み選手は、穴党を喜ばせるグレード戦の名脇役だ。GI戦では28万円と13万円を含む4本、記念でも6月取手最終日1着が5万540円、4月武雄初日1着が11万7180円、3月玉野2次予選3着が3万6150円と、高配当を演出。ゴール前の巧みなコース取りで1本は大穴の主役になる。

【狙い目の伏兵3人】

 昨年の大みそかに特昇した下井竜(三重・117期)が、初めてホームバンクの記念に登場する。主導権を取るしか頭にない韋駄天。3着づけがおもしろい。

 下井と同期の橋本優己(岐阜)は、108点を超える1班中堅クラスの競走得点をマークしている。GIIIでは、すでに2度セミファイナルに進出。目標は決勝戦を走ることになる。

 大学では、ロードレースで活躍していたのが鈴木浩太(千葉・118期)だ。まだレースは単調だが、よく2着に粘っている。1、2着で流したい。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

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