スポーツ

本名輪会・山口健治「江戸鷹の目診断」自在に仕掛ける松浦が5度目の記念V

「松阪記念」◎吉田拓矢/○清水裕友/▲浅井康太/△三谷竜生/佐藤慎太郎/諸橋愛/坂口晃輔/吉澤純平/新山響平/太田竜馬/皿屋豊/町田太我

 強力先行がマッチアップするライン戦は、自力のある番手選手の出番になる。

「松阪記念」(10月7日【金】~10日【月】)は、地元勢をはじめ、各地区に強固なラインができる。先行選手による叩き合いもありそうだが、決着はまくり合戦でつくことになりそうだ。

 関東の先頭で絶好のまくり頃になりそうな吉田拓矢が、青森記念に続いて今年3度目の記念Vを飾るとみた。並びは吉田─吉澤純平─諸橋愛。勝負どころで早めに仕掛けて突き抜ける。

 対抗は清水裕友。中四国の並びが町田太我─太田竜馬─清水となれば、強力な2段ロケット。調子は上昇気流に乗っている。吉田拓の機先を制して逆転も。

 三番手評価は、皿屋豊の後位から連覇を狙う浅井康太。全盛時に比べて8割のデキでも、地元戦となれば気合いの入り方が違ってくる。メンタルが強く、混戦にも動じない。皿屋の頑張りしだいのところはあるが、軽視はできない。

 あとは、前走の小倉(〈1〉〈1〉〈1〉)の勢いがある三谷竜生の台頭を警戒する。

 新山響平は西武園オールスター決勝戦5着があるものの、1着の少なさが気になり、印は回せなかった。予選で快勝するようなら、見直すかもしれない。

 有力候補には入らなかったが、内藤宣彦(秋田)の活躍を称えたい。1着を量産する51歳。3、4番手から掲示板に載るのを見ていると、うれしくなるのは、私だけではないはず。北日本の隠し玉かもしれない。

【大穴この1車】

 橋本強(愛媛・89期)。

 四国屈指の追い込み選手は、穴党を喜ばせるグレード戦の名脇役だ。GI戦では28万円と13万円を含む4本、記念でも6月取手最終日1着が5万540円、4月武雄初日1着が11万7180円、3月玉野2次予選3着が3万6150円と、高配当を演出。ゴール前の巧みなコース取りで1本は大穴の主役になる。

【狙い目の伏兵3人】

 昨年の大みそかに特昇した下井竜(三重・117期)が、初めてホームバンクの記念に登場する。主導権を取るしか頭にない韋駄天。3着づけがおもしろい。

 下井と同期の橋本優己(岐阜)は、108点を超える1班中堅クラスの競走得点をマークしている。GIIIでは、すでに2度セミファイナルに進出。目標は決勝戦を走ることになる。

 大学では、ロードレースで活躍していたのが鈴木浩太(千葉・118期)だ。まだレースは単調だが、よく2着に粘っている。1、2着で流したい。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
3
「コーチに無断でフォーム改造⇒大失敗」2軍のドン底に沈んだ阪神・湯浅京己のボコボコ地獄
4
フジテレビ・井上清華アナ「治らない顎関節症」と「致死量ストレス」の不穏な関係
5
【大騒動】楽天・田中将大が投げられない!術後「容体不良説」も出た「斎藤佑樹との立場逆転」