芸能

50周年アルバム宣伝で利用しまくり…ユーミン「テレビジャック」で下ネタ爆笑&未発表曲まで!

 今年、デビュー50周年の松任谷由実が、10月4日に「ユーミン万歳!~松任谷由実50周年記念ベストアルバム~」をリリース。前後して、テレビにガンガン出まくっている。さながらテレビジャックのようなのだ。

 まずは10月2日放送「行列のできる相談所 2時間SP」(日本テレビ系)。この日のMCは、明石家さんま。スペシャルゲストとして登場したユーミンとさんまの共演は、86年と87年のクリスマスイブに生放送された伝説の音楽番組「Merry X’mas Show」以来、35年ぶりとか。

 ユーミンの登場にレギュラー陣やほかのゲスト達も沸き立ち、自分にとってのユーミンのベスト曲を語り、ユーミンがその曲の制作秘話を語るなど、さながら番組はファンミーティング状態。特に清水ミチコがユーミン役を演じた、再現VTRで振り返る「ユーミン名言クイズ」が面白かった。

 例えば13年前の「NEWS ZERO」で村尾信尚から「(ユーミンの歌詞は)絶対、私には出てこない表現」と持ち上げられると「だってユーミンだもん」と即答。10年前の「ZIP!」のインタビューで「ママチャリでスーパーに行ったりもしてます」と話すユーミンに、インタビュアーが「気付かれませんか」と尋ねたところ、「全然、気付かれないです。喋るとわかるかもしれないけど。いつも言ってるけど、ギャラないところでオーラ出さない」などなど。さんまに「どこが面白いかわからなかった」などと言えるのは、ユーミンくらいのものだろう。

 同じ日の「関ジャム 完全燃SHOW」(テレビ朝日系)でも前週に引き続き、ユーミンへの90分を超える独占インタビューを放送。スタジオ出演こそなかったが、ここでもユーミンらしい発言が。

「楽曲提供の依頼が相当数あったと思いますが、そんな中、松任谷由実が自分で歌う意味は何ですか。ユーミンは『ユーミン』をどう捉えていましたか」という質問が。これに対し「(作詞家・作曲家だけでなく)人前に立つ人格というのも持ってるんですよね」と答えていた。

 さらに「荒井由実時代はあんまり気付いてなかったんですけど、エンタメに向いてる自分っていうのもあり、声が変わっているので私でないと歌えない歌っていうのもあって。実際、デビューの頃、『ひこうき雲』なんかは、プロデューサーの村井(邦彦)さんから『これ、自分で歌わないと表現できないよ』って言われて、嫌々歌うようになったぐらいなんですけど」と語った。

 が、その後、ライブを重ねていくうちに考えが変わってきたと明かし、「ある時、シンガーソングライターとスターっていうのをね…自分が言うとクサいですけれど『日本なんて狭いんだから、両立させちゃおう』って思ったんですよ」と。だが、そんな松任谷由実とユーミンの両立が「だんだん、最近疲れるなと思うようになっちゃって」と少々弱気な発言もしていた。

 さらに4日のベストアルバムの発売当日は「タモリ倶楽部SP」(テレビ朝日系)に登場した。「タモリ倶楽部」がスペシャルをやるのは珍しく、これもユーミン力か!?

 タモリとユーミンの共演は、93年の「タモリの音楽ステーション」以来、29年ぶり。さらに奥田民生と安齋肇を迎えて、ユーミンが大好きという「空耳アワー」のまるごとスペシャルだった。

 まずは「空耳」の新作発表。いかにもな下ネタ作品にも、爆笑で喜ぶユーミン。続いて、今回の目玉企画「空ユミアワー」。ユーミンのオフィシャルサイトで募集していた「ユーミンの楽曲限定の空耳」=「空ユミ」の中から厳選された応募作品を、「空耳」のスタッフが映像化するというコラボ企画だ。

「ユーミンの50年にわたる集大成と言っても過言ではない」とのナレーションに、安齋が「音楽活動の集大成なんですか」と心配そうに質問。タモリも「いいんですかね、こんな…」と訝しがるが、ユーミンはノリノリである。

 例えば名曲「埠頭を渡る風」の場合。「もうそれ以上、もうそれ以上」という歌詞が「妄想令嬢、妄想令嬢」に変換され、スッポンポンの男性が自分を誘ってくると妄想する令嬢の映像が流れる。

 これを見たユーミン、「自分のファンに誇りを持つ」と。安斎が「スタッフから『自分の曲ですよ』って」と、逆に心配の声が上がっていることを伝えるが、当の本人は「書き捨てですよ」と。さすが50年の余裕だ。

 そして、6日の「SONGS」(NHK)。「音楽で時代を築いたユーミンの50年」と題し、大半が過去の映像だったが、母校・立教女学院の礼拝堂で聞いたパイプオルガンの音色に衝撃を受け、独学で作曲を始めたといい、そのパイプオルガンで「翳りゆく部屋」を歌うなど、貴重なシーンばかり。

 1曲目の「あの日に帰りたい」が、実は詞を書き換えてと言われてやり直したものだったとか。最後は40年前の未発表曲「Call me back」を披露。AI技術を駆使し、荒井由実の声を再現、最新のAI技術で蘇らせた荒井由実と松任谷由実が歌うという試みだった。

 こういうのは年末の「紅白歌合戦」に取っておけばいいのに、と思いつつ、NHKも民放もユーミンの新譜宣伝に利用されてしまっているという事実。ユーミンの方が何枚も上手なのだった。

(堀江南)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
おにぎり1000円に弁当1万円だって…関西国際空港「超インバウンド価格」露骨なつり上げに悲鳴!
2
やす子に異変!最大のストレス発散法「貯金額を見る」で大いに問題になること
3
挫折の末に大谷翔平の妻になった「バスケ元日本代表」真美子夫人のアスリート人生
4
「花咲舞が黙ってない」第3シリーズ「主演候補」は今田美桜のほかにもうひとりいた
5
清原和博の長男「ドラフト指名候補」で中日・日本ハム・ヤクルト・西武が絶賛獲得調査中