スポーツ

「混戦ダービー」をスポーツ紙3社の穴党記者が大胆予想(1)東京に替われば“トーセンスターダム”が穴!

20140605r

 今週は「第81回日本ダービー」が東京で行われる。人気の中心は皐月賞を制し、唯一3冠馬の権利を持つイスラボニータだが、今年は傑出馬不在の混戦模様。スポーツ紙の穴党記者3名は、皐月賞馬の力を認めつつ、渾身の大穴候補をあぶり出した。

水戸 まずは皐月賞を振り返ってみようか。

豊島 力どおりというか、器用さの差が出たレースだった感じがしますね。

椎名 確かに小回りコースに向いている馬が、きっちりと上位に入った。

豊島 勝ったイスラボニータは少し掛かるところがあるとはいっても、操縦はそんなに難しくない馬ですし、2着のトゥザワールドは厩舎の人が「2歳の時から、こんなに自由で扱いやすい馬は初めて」と言ってたぐらいですからね。

水戸 3番人気で11着だったトーセンスターダムの敗因をどう見る?

椎名 小回りでせかされる競馬が合わなかった。小回りだからみんな先を急ぐわけで、それにつられて掛かってしまったのがね。東京に替わってゆったりとしたペースになれば、ダービーで穴をあけるのはこの馬かな、と。以上、結論が出ちゃったんですけど(笑)。

豊島 えっ、椎名さん、トーセンスターダムが本命?

椎名 うん。

水戸 私はね、能力的には皐月賞1、2着馬には劣ると見ていた。デビューからの3連勝は、よく健闘したというか、少頭数の競馬しかしてなかったから。やっぱり、18頭がそろう本番では地力がモノを言うというか、その点、イスラボニータには、高い評価を与えているんだが。

豊島 でも、何かダービーを勝つっていう華がないですよね、この馬(笑)。蛯名騎手は、相当強い気持ちで臨むみたいですけど。

椎名 僕はイメージ以上に強い馬だと思いますよ。体が柔らかいし、距離が延びても大丈夫でしょう。

水戸 そう。母系のよさが出てるんだろうな。ま、レースセンスなんだよ。いわゆる競馬上手。道中、騎手の思うままに動かせて、多少もまれても、スッと我先に抜け出すことができる器用さもある。

豊島 できれば大外枠に入ってほしいけど(笑)、内枠に入って、そつなく3、4番手あたりからピュッと脚を使われちゃうとね。

椎名 前にいて相手が来ただけ伸びるし、初めてフジキセキらしさが出た子供じゃないですかね。勝つ確率もかなり高いと思います。

豊島 馬連1点ですか。トーセンとイスラの?

椎名 気持ち的には(笑)。皐月賞でトゥザワールドとの勝負づけも済んでるし。

水戸 トゥザの池江調教師は、前走、あまり強気なことを言わなかったよな。

豊島 弥生賞のあと、疲れを取るのに時間がかかったみたいですね。弥生賞を100%とするなら皐月賞は90%ぐらい。確かに底が見えた感じはしますけど、ずっとこの世代を引っ張ってきた馬ですからね。

水戸 血統馬だし、距離もまったく問題ない。これだけの成績を残してきた馬だから軽視はできんだろう。恐らくイスラボニータと人気を分け合うのか。

豊島 でしょうね。1番人気はイスラボニータかトゥザワールド。ワンアンドオンリーと、牝馬のレッドリヴェールの単勝も売れるでしょうね。

椎名 ワンアンドオンリーが皐月賞で見せた末脚は、ダービーのほうがよさそうに見えますけど、また同じような形で終わる気がするんですよね。母父タイキシャトルからしても、距離が延びていいとも思えない。

水戸 この馬は、線の細さがあり、ひ弱さが気になるよな。

豊島 陣営も馬が完成するのは「まだ先」みたいなことを言ってましたね。

◆プロフィール 水戸正晴 サンケイスポーツ記者。記者歴30年以上。穴党にファンが多い。本誌で「万券を生む血統論」を連載中。

◆プロフィール 椎名竜大 スポーツ報知記者。記者歴14年。10年に穴党に転じた直後のスプリンターズSで35万馬券を的中し、一気にブレイク。

◆プロフィール 豊島俊介 デイリースポーツ記者。記者歴8年。徹底取材で得た陣営の思惑にレース展開を加味した大穴予想で知られる。

◆アサヒ芸能5/27発売(6/5号)より

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
2
完熟フレッシュ・池田レイラが日大芸術学部を1年で退学したのは…
3
またまたファンが「引き渡し拒否」大谷翔平の日本人最多本塁打「記念球」の取り扱い方法
4
京都「会館」飲食店でついに値上げが始まったのは「他県から来る日本人のせい」
5
阪神「6連勝首位」でも暗雲垂れ込める「くふうハヤテより弱い」2軍の惨状