社会

円安天国ではなかった!タイで働く日本人が嘆く「アテが外れた現実」

 円安や低賃金、さらに物価の高騰にあえぐ日本。そんな中、海外に進出し、就職する日本人が増えている。21年、コロナ禍にもかかわらず在留邦人数が増加したタイも、そのひとつ。ところが「現実はそんなに甘くないです」と語るのは、現地の飲食店関係者だ。

「コロナ禍では多くの日系居酒屋や飲食店が撤退、あるいは閉店を余儀なくされました。働いていた日本人もほとんど帰国してしまった。今、バンコクの日系飲食店は人手不足です。募集をかけても全く来ないし、たまに来たと思ったら『本当に接客できるの?』というような人だったり。そもそも日本で仕事ができない人が、海外でできるかといえば、そうじゃないんですよ」

 実際に働いたとて、すぐにやめてしまう日本人は多いという。

「外国人の最低賃金は月5万バーツで、今は円安なので、月20万円ほどになります。とはいえ、バンコクの物価は上がっているので、生活するには苦しいですね。タイで働いている人の話を聞くと『屋台で食べれば食費を抑えられる』と言います。確かに屋台では50バーツ(約200円)から食べられますが、大概の日本人は1、2週間もすればタイ料理に飽きてしまう。結局、日本食を食べに行くので、1食1000円から3000円と高くつくんです。酒も遊びもやらない生活なら、生活費は抑えられるかもしれません。しかし、わざわざタイまで来て、そんな苦しい生活をしたいのかと、普通は思いますよね」(前出・現地の飲食店関係者)

 結局、日本食を安くおいしく食べられるのは日本。以前、日本にいた外国人労働者のように、祖国に仕送りをするのであれば、海外での出稼ぎもひとつの手だろう。だが、物価はもはや日本とさほど変わらないといわれるバンコクで、20万円程度で日本人が生活するのは、あまりにも厳しい。

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