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Posted on 2022年12月22日 17:58

日本名輪会・山口健治「江戸鷹の目診断」深谷が今年2度目の記念Vで有終の美

2022年12月22日 17:58

「伊東記念」◎深谷知広/○吉田拓矢/▲小松崎大地/△小原太樹/宿口陽一/山田英明/諸橋愛/根田空史/中本匠栄/野原雅也/渡邉雄太/嘉永泰斗

 先行有利な33バンクでも叩き合うような展開になれば、まくり選手のスーパーゴールが決まる。

「伊東記念」(12月22日【木】~25日【日】)は33バンクにふさわしいスピード自慢の機動型がそろう。出入りの激しい主導権争いが結果を左右することになりそうだ。

 深谷知広を不動の本命に推す。深谷─渡邉雄太─小原太樹で並ぶ一枚岩の地元トリオ。野原雅也や嘉永泰斗らのチャレンジをものともせず、8月小田原(〈2〉〈1〉〈1〉〈1〉)に続き、今年2度目の記念優勝でこの1年を締めくくる。

 吉田拓矢が宿口陽一─諸橋愛がバックアップする関東ラインで逆転にかける。今年は1月立川記念で優勝と好スタートを切り、記念でV3しながらSS班の座を明け渡すことになる。力が衰えたわけではなく、強烈まくりは健在だ。

 あと、軽視できないのがGIで3度ファイナリスト入りし、前走のFI大宮を勝って勢いに乗る小松崎大地。40歳にして動きに切れがある。展開が向けば一気に浮上する。

 そして、もつれるようなら、競輪祭決勝戦3着の小原の鋭い差し脚も怖い。

 有力候補には入らなかったが、ここをホームバンクにする大石剣士が南関勢の先頭で風を切る。1班に定着し上位陣の強さは体感した。先手を取れば波乱を演じるシーンもありそうだ。

【大穴この1車】

 三宅達也(岡山・79期)。

 GIII1場所を含む前走まで4場所連続、5本の万車券を演出している。それも3万円台、4万円台、5万円台が1本ずつと高配当が並ぶ。45歳のベテランはグレード戦の戦い方を心得ていて、5月には準決勝に乗った函館記念(〈3〉〈2〉〈7〉〈2〉)で初戦3万円超と最終日が1万円超。いわき平ダービー(〈2〉〈4〉〈4〉〈4〉)の2着2回は1万円超と2万円超だった。1着はいらない。2、3着流しが幸運を呼ぶ。

【狙い目の伏兵3人】

 21歳の渡邉雅也(静岡・117期)は、今期が初のS級。まだ苦戦しているものの、有力候補の1人で18年のここの覇者である渡邉雄太は、いとこで兄弟子。アドバイスしてくれる戦い方を貫くだけだ。

 早期卒業の大物ルーキー・中野慎詞(岩手・121期)がいよいよ本物になってきた。S級戦ではすでにV5。8月青森記念(〈1〉〈1〉〈1〉〈9〉)を上回る大暴れがあってもおかしくない。

 北日本の徹底先行、嵯峨昇喜郎(青森・113期)は、1月に1班に返り咲く。持ち味のダッシュ力を生かして、大駆けがある。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

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