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松井秀喜「三塁コンバート直訴」を長嶋監督が瞬殺!その「ミスターらしい理由」とは?

 元巨人でメジャーでも活躍した松井秀喜氏が、同じく巨人から大リーグ移籍の経験を持つ上原浩治氏のYouTubeチャンネル〈上原浩治の雑談魂〉に出演して、現役時代を回想した。

 高校時代、三塁手だった松井氏は、プロ入り後はライトにコンバートされた。高橋由伸氏が入団した98年シーズンからは、高橋氏がライトにつき、松井氏がセンターに移った。

 だが、まだ三塁手に未練のあった松井氏は、このタイミングで当時の長嶋茂雄監督に「三塁コンバート」を直訴したという。ところが長嶋氏はこの懇願を「ダメ」と瞬殺。その理由を次のように語ったのだった。

「『お前をジョー・ディマジオのようにしたい』って。それでセンターにコンバートにされた」(松井氏)

 長嶋氏とディマジオについて、ベテラン野球記者が解説する。

「日本の連続安打記録保持者は元広島の高橋慶彦で『33』ですが、ディマジオは、それを上回る『56』を大リーグで打ち立てた人物。ニューヨーク・ヤンキース一筋で、9回のワールドシリーズ制覇に貢献しています。そのディマジオの大ファンで知られる長嶋氏は、『今日このグラウンドに来ているファンの中に、ボクのプレーを見るのが最初で最後の人が必ずいる。そのファンのためにも全力でプレーする』というディマジオの信念を、選手に聞かせる言葉として監督時代に重用していましたね」

 松井氏が巨人からヤンキースに移籍したのは03年。巨人時代に3度(98年、00年、02年)も本塁打王と打点王を同時獲得した松井氏も、大リーグではタイトルを獲得することはなかった。しかし、09年のワールドシリーズでは打率6割1分5厘、本塁打3、打点8と勝負強さを見せつけ、MVPを受賞したのだった。

 長嶋氏の念願通り、ディマジオの信念を松井氏が継承したと言えそうだ。

(所ひで/ユーチューブライター)

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