社会

フィリピン収容所「広域強盗団4人送還」の裏で動いた「2000億円」の効果

 フィリピンの入管施設に収容されている特殊詐欺グループで、指示役として連続強盗事件にも関わった疑いが持たれる4人のうち、今村磨人容疑者、藤田聖也容疑者の2人が日本に送還。移送中の旅客機内で逮捕された。

 残る渡邉優樹容疑者と小島智信容疑者については、先の2人が逮捕されたのと前後して、裁判所が公訴棄却を決定。2月8日にも日本へ強制送還される見通しだ。

 渡邉容疑者と小島容疑者は女性に対する暴力事件で告訴され、裁判中のため送還できない状態だったが、フィリピン側はでっち上げの告訴であると指摘。2月6日の審理では裁判官が、検察が求めていた裁判取り消しを認めなかったものの、急転直下で公訴棄却となった。現地記者が舞台裏を明かす。

「暴力事件の真偽はともかく、ここまでのスピード送還となったのは、2人にとって誤算だったのではないか。影響として最も大きかったのは、フィリピンのマルコス大統領の、8日からの訪日でしょう。レムリヤ法相も訪日前になんとかしたい旨を語っていましたが、これには伏線があったのです。2月2日に岸田文雄総理がフィリピンに年間2000億円超の支援を表明する準備に入ったと報じられた時点で、すでに4人の強制送還は決まっていたという話もありますね。マルコス大統領もなんらかの『手土産』を用意しなければならず、つまり今回の首脳会談がなければ、ここまでスムーズな送還はなかった。4人もまさか、自分たちが外交のダシに使われるとは思ってもみなかったでしょう」

 これで被害総額60億円以上と言われる特殊詐欺と広域強盗事件は全容解明となるのか。日比両国が動いた大捕り物は、警察の威信を懸けて今後の捜査が進められる。

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