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Posted on 2023年03月02日 17:58

藤浪晋太郎と大谷翔平の「米初対決」“勝者”はエンゼルスの「新女房役」

2023年03月02日 17:58

 日本時間3月1日午前5時過ぎ、エンゼルス・大谷翔平投手とアスレチックス・藤浪晋太郎投手の対決が実現した。2014年の球宴以来となる同級生対決だ。藤浪は2イニングを、大谷は40球を目途にしていたのだろう。3イニング目で1アウトを取ったところで交代となった。

「藤浪の2イニング目が興味深かったですね。先頭打者から3連続四球を与え、どうなるかと思いましたが、その後立て直しました。精神的に強くなった」

 阪神時代を見てきたプロ野球解説者はそう言う。しかし“得るもの”が多かったのはメジャーリーグの先輩、大谷のほうだ。

「先制点を挙げたのは、エンゼルス。4回にローガン・オーハッピーが2ランを放ちました」(現地メディア関係者)

 捕手のオーハッピーは昨年8月、トレードでエンゼルスにやってきた23歳の有望株だ。昨季、マイナーでの盗塁阻止率は2割台で、はっきり言って肩は強くない。

「ペナントレース終盤の9月28日(現地時間)に初のメジャー昇格を果たし、いきなりスタメンマスクを被りました。でも、盗塁2つを許しています」(在米ジャーナリスト)

 くしくも、そのデビュー戦はアスレチックスとの試合だった。

 だが、MLB初打席でヒットを放つなど、打撃面では非凡なところを見せた。エンゼルスのフィル・ネビン監督も「今季の正捕手候補」と語っていたが、この日、指揮官を喜ばせたのはホームランではなく、ディフェンス面だという。

 今季から「ピッチクロック」なる新ルールが導入されるのは既報通り。投手はボールを受け取ってから走者のいない場面では15秒以内、走者を背負っていても20秒以内に投球モーションを開始しなければ「1ボール」が宣告される。そして、2022年のデータによれば、投球の間合いが最も長かったのが大谷なのだ。

「ピッチ・コムなる電子伝達機をユニフォームの内側に入れ、大谷からオーハッピーに球種サインを送ってから投球することもキャンプで練習していました。藤浪との投げ合いとなったこの日はピッチ・コムを使った形跡は見られませんでしたが」(前出・現地メディア関係者)

 大谷が投げるまでに時間がかかる理由は、捕手の出すサインに首を振る回数が多いためである。この日、新ルールの制限時間内に投げることができたのは、オーハッピーの出すサインに大谷が納得していたからだろう。いや、ピッチ・コムを分からないように使っていたのかもしれない。

 いずれにせよ、ネビン監督の目には「2人は息が合っている」と映ったようだ。弱肩はともかく、オーハッピーがバットでも貢献してくれれば、エンゼルスは大谷の望む「優勝争いのできるチーム」に近づくのだが…。

(飯山満/スポーツライター)

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