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◎深谷と連係する浅井に不安あり
自力型が番手を大名マークで回ったとしても、勝てるとは限らない。
「岐阜記念」(9月20日【土】~23日【火】)に出走予定のS級S班は、村上義弘、平原康多、浅井康太、深谷知広。村上義は昨年、浅井は一昨年の覇者で、11年にここのオールスターで2度目のGI優勝を飾っている。さらに深谷が絶好調なら、平原も前橋AS前に取材した時、「体調は100%戻っている」と話していた。素直に、この4人の戦いと見るのが正解だろう。
ただし、深谷と連係する浅井には、やや不安が残る。深谷の番手を無風で回りながら、差せないどころか、つきバテしたとしか思えないレースが目立つからだ。深谷が勝った7月前橋親王牌、8月松戸サマーNの2、3着がそれ。深谷の8番手まくりだった松戸サマーNはしかたがないとして、早めに動いた親王牌は差しておかしくなかった。
自在型やマーク屋との違いであり、浅井が自力からモデルチェンジできるようなら、GI勝ちを積み重ねられる。
かつて、山田裕仁(引退)を中心に隆盛を誇った地元・岐阜勢の一人が加藤慎平。05年に全日本選抜とGPを獲りながら、その後、低迷しているのは、競輪選手の職業病である腰痛に悩まされているからだ。手術しても治る保証がないとなれば、うまくつきあうしかない。ファンはシンペイを忘れてはいない。
さて、並びと展開。中部は深谷─浅井─志智俊夫の強力ライン。近畿は稲毛健太─村上義、中国は石丸寛之─桑原大志、そして九州は井上昌己─小野俊之か。東日本は南関の東龍之介─林雄一─田中晴基、関東の平原─岡田征陽と、小松崎大地─山崎芳仁の福島両者が圏内。他では積極性が戻った菅田和宏、地元で加藤の進出も十分ある。
主導権は小松崎と東の取り合いで、ハイペースは必至。位置取り巧みな平原が好位につけ、勝負どころから井上、稲毛、深谷が一気に踏み込む。
本命は仕掛けが早くなった深谷。対抗は自力もある村上義。2連覇もある。深谷につききれば出番がある浅井と、レース巧者の平原が互角の3番手だ。
伏兵は竹内公亮(岐阜・86期)、河村雅章(東京・92期)、藤田勝也(和歌山・94期)の3選手。地元の竹内は長期休養明けになるが、師匠は私も戦った父の久人(引退)。底力にかけてみたい。
◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。
◆アサヒ芸能9/16発売(9/25号)より
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