芸能

上岡龍太郎がブチギレ退席した「探偵!ナイトスクープ」伝説回の「計算された裏側」

 5月に81歳で亡くなった上岡龍太郎さんの追悼特番「さようなら 上岡龍太郎さん」が6月11日、ABCテレビで放送され「探偵!ナイトスクープ」で初代局長だった上岡さんが途中退席した際の裏話が明かされた。

 番組では、同局に残る懐かしい映像で上岡さんの足跡をたどり、スタジオ出演者が思い出を語った。その中で1994年に放送された「探偵!ナイトスクープ」で、幽霊を扱ったVTRに上岡さんが激怒し、退席した映像も流れた。

 上岡さんはその中で、

「はっきり幽霊がいることを実証してください。いるかいないか分からんまま終わらさんといてください。いないと断定して終わるのがテレビです」

「面白かったらいいというものちゃうよ、テレビは」

 などとスタッフらに熱く語っている。

 ただ、隣で秘書として出演していた岡部まりは、この時について「本当はすごく冷静だったのが分かった」と振り返り、当時、岡部は収録後に最終電車で帰京する日と大阪に泊まる日がまちまちだったが、上岡さんは「今日はまりちゃん、泊まり?」とその後の予定を確認してから「キレた」と告白。

 さらにはそのとき、上岡さんは「カメラを(止めずに)回しといてな」と、収録を継続するように指示していたことも明かし、すべて計算ずくだったとの見方を示した。

 テレビ誌ライターは語る。

「上岡さんが収録途中に退場した『恐怖の幽霊下宿』は、同番組の伝説回の一つ。下宿に幽霊が出るとの依頼に、桂小枝が探偵として現場に赴いたが、霊媒師の格好をしたりふざけた内容で、幽霊の有無を検証していないことに上岡さんが激怒。スタジオから出てしまいました。単純にオカルト嫌いの上岡さんがブチギレた事件と思われていましたが、実は冷静に激怒シーンも放送されることを想定していたということですね」

 追悼番組に出演していた桂南光は、

「上岡師匠は、一般の人から抗議がこないように、わざとそっち側に立って言うてはるんですよ」

 と分析していたが、それが正しいのだろう。

(鈴木十朗)

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