侍ジャパンの次期監督候補が、前ソフトバンク監督の工藤公康氏に一本化される方針であることを東スポが報じている。
工藤氏はソフトバンク監督時代、在任7年間で5度の日本一に輝いており、また本人も現場復帰の意欲が強く、経験と実績も十分だ。すでに水面下では工藤氏への接触が図られているという。
工藤氏の強みは、なんといっても「短期決戦」での強さだ。「短期決戦の鬼」と呼ばれ、長いシーズンを指揮するよりも、むしろWBC向きとの声もある。
スポーツライターが語る。
「工藤氏はソフトバンク監督時代の2015年から20年にクライマックスシリーズに進出していますが、通算成績は24勝8敗。日本シリーズは20勝4敗で5度チームを日本一に導いています。メディアのインタビューに対してはよく『選手の準備が良かった』などと謙遜していますが、ここまで短期決戦の戦い方を知っている監督は他にいないんじゃないでしょうか」
工藤氏は昨年10月、YouTubeの「スポーツナビ野球チャンネル」に出演した際、知られざる選手の指導方法を告白。なるべく選手のルーティーンを変えないようにしていることや、投手交代に関して100球を目安にせず、あくまでもデータを重視し、選手のコンディショニングをもとに見極めていることなどを明かしている。
そこでは「チームが明るい方が強くなる」と語っている工藤氏。栗山英樹監督のチーム作りを継承するには十分すぎる人物といえるだろう。
(ケン高田)