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2段駆け浅井◎ 志智2着が本線
初出走や久しぶりに走るバンクでも、選手は前検日の練習で、その特性を把握できる。
「大垣記念」(10月2日【木】~5日【日】)に出走予定のS級S班は、村上義弘、平原康多、浅井康太。平原は昨年の覇者だが、この記念は村上義が03年以来11年ぶり、浅井は初めての参戦になる。中部、近畿に強い選手がそろっているからで、2人にようやく出番が回ってきたわけだ。
選手は初日前日に競輪場入りする。これが前検日で検車などが終わると1、2時間の指定練習があり、1時間も走れば風向きを含めて「どう、戦えばいいか」がわかる。最終日まで走って結果が出せず、「バンクが合わなかった‥‥」は言い訳にすぎない。
主役は地元の浅井だ。前走・岐阜記念の準決勝での敗退は、いい薬になったはず。敗因はホームから仕掛けなかったからだろう。競輪選手にしては体が締まっているのに、スタミナがあるのは特筆できる。岐阜記念の二の舞はないと信じている。
そして、浅井の番手を回るホームバンクの42歳、志智俊夫の堅実なレースが光る。ここは一昨年、深谷知広の番手から差し切りV。今年は7月小松島記念を勝ち、弥彦親王牌と前橋ASではセミファイナルに乗っている。目立ちはしないがマーク技術は卓越している。ラインでの戦いのお手本を見せてくれる。
さて、並びと展開。地元は竹内雄作─浅井─志智。近畿は村上義が三谷竜生に前を任せ、山田英明─井上昌己─小倉竜二までが西日本の有力どころ。東日本は平原─芦澤大輔─浦川尊明の関東ラインと、北日本の飯野祐太─齋藤登志信、南関の石井秀治─山賀雅仁の千葉両者。また、上越の小林大介─諸橋愛も十分、圏内にある。
三谷が行く気を見せても、竹内が一気に踏み込み主導権を取る。中団は平原の指定席。飯野と山田はまくり狙いか。
◎浅井=○志智。浅井には絶好の2段駆けで、マーク志智の2着が本線。底力で村上義と平原の急襲、逆転あっておかしくない。
伏兵は近藤隆司(千葉・90期)、河端朋之(岡山・95期)、松岡篤哉(岐阜・97期)の3選手。
着実に力をつけてきた近藤と仁川アジア大会帰りの河端は、その勢いが買い材料。ホームバンクで気合いが入る松岡には、準決勝進出に期待したい。
◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。
◆アサヒ芸能9/30発売(10/9号)より
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