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阪神「長期ロード」でも岡田彰布監督がニンマリの広島「屋外21試合」の地獄

 8月1日の中日戦(バンテリンドーム)から夏の長期ロードに突入した阪神。毎年8月は高校球児に甲子園を明け渡し長期遠征に出るが、かつてはこの期間中に成績を落とすことが多く「死のロード」と呼ばれていた。

 今はホームゲームとして京セラドームを使用し、ビジター試合でもドーム球場が増えたため選手への負担が減ったが、夏の長期ロードについて1日放送の「す・またん!」(読売テレビ)で阪神OBの鳥谷敬氏が話していた。

 番組では1981年8月に阪神の選手たちが新幹線で死のロードに向かう様子を映した貴重映像を公開。車内インタビューで当時27歳の若菜嘉晴選手が「僕は遠征のほうがいいですわ。女房子どもと離れられるから」と答える場面があった。

 これについて鳥谷氏は「今言ったら大変なことになりますよ」と笑わせつつ、

「でも27歳なので子どもが小さい。それで睡眠とかそういうのが変わってきたと思います」

 とコメント。

 また岡田彰布監督が長期ロード前のインタビューで「涼しいところでできるので選手が楽になる」と話していたことに対して鳥谷氏は、当然、試合が楽というのもあるが、実は練習時間が一番暑く消耗が激しいため、練習を涼しい中でできることが大きいとした。

 今季、ロード4週間の阪神はドーム14試合、屋外9試合、広島はドーム3試合、屋外21試合、DeNAはドーム6試合、屋外18試合。

「上位3チームでこの差は大きいですね?」と振られた鳥谷氏は、

「めちゃくちゃ大きいです。広島21試合って聞いただけで疲れますよね。ほとんど広島(マツダスタジアム)でやる試合になってくるので、めちゃ暑いと思います」。

 阪神にとっては長期ロードが2位、3位チームを突き放すチャンスになるかもしれない。

(鈴木十朗)

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