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◎平原が石井とのまくり合戦を制す
選手の調子が判断できる最もシンプルな材料が「1着本数」だ。
「松山記念」(10月31日【金】~11月3日【月】)に出走予定のS級S班は、後閑信一と平原康多。自在に動ける埼京コンビで、後閑は今年2度目、平原は3度目の記念優勝に照準を定める。
迎え撃つ地元勢を文字どおり牽引するのが原田研太朗。98期ただ1人のS1、9月前橋ASでオリオン賞から走り、準決勝に進出したのは特筆できる。
四国ナンバーワンの先行であり、24歳の若さはその機動力とともに何よりの武器。そして、注目したいのは1着を量産していることだ。まくりに頼りがちなのは気になるものの、勝利は自信になる。ファンの応援を追い風にホームバンクで白星を重ねるようなら、次走の小倉競輪祭(11月21日~24日)でも目が離せなくなる。
菊地圭尚に、ようやくエンジンがかかってきた。舞台不問で活躍しながら原田とは対照的に1着が少なかったが、前走・千葉記念【2】【1】【1】●【2】(●は決勝レースの着順)。惜しくも優勝は逃したが、北のレース巧者健在をアピールした。ここは自在型で同型の平原との戦いになる。
さて、並びと展開。四国は原田─濱田浩司─橋本強の地元愛媛トリオで結束は固い。九州は松岡貴久─吉本卓仁─園田匠。近畿中部は手薄で中村一将と竹内雄作が勝ち上がり圏内だが、苦戦を強いられそうだ。東日本は南関が石井秀治─林雄一の2車も、関東は平原─後閑─神山雄一郎、北日本は福島の飯野祐太─佐藤慎太郎に菊地─内藤宣彦がつけて、強力な4車ラインになっておかしくない。
先行するのは原田。中団が取り合いになっても、レース運びのうまさで平原のもの。ラインが長い飯野と松岡が動いて、流れは一気にヒートアップする。
本命は平原。好位からのまくりで、今年3度目の記念V濃厚と見た。平原にまくり合戦を挑む石井が対抗。道中、ロスなく回れば菊地の逆転も十分ある。
伏兵は渓飛雄馬(愛媛・86期)、北野良栄(千葉・95期)、黒川茂高(滋賀・97期)の3選手。
地元で位置を主張できるのが渓。直線抜け出しがある。北野はプロ野球(ソフトバンク)の元選手、黒川はレスリングから競輪界入りしている。そろって180センチを超える大柄の機動型。マイペースに持ち込めば、簡単には止まらない。1着で狙いたい。
◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。
◆アサヒ芸能10/28発売(11/6号)より
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