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【サッカー日本代表】久保建英が熱望する「10番」にありつけない堂安律との微妙な関係

 日本サッカー協会(JFA)が10月11日、国内で行う親善試合(13日・カナダ・新潟、17日・チュニジア・神戸)に向けて招集した26人の「背番号」を発表した。

 今季スペイン1部リーグで好調を続け、日本人初の月間MVPを受賞した久保建英は以前から「(日本代表で)10番をつけたい」と熱望していた。そんな中、今回の親善試合では10番をつける堂安律が歯の親知らずの治療に専念するとのことで招集されずチャンス到来となったわけだが、結局は欠番となった。

 サッカー日本代表の10番はこれまで、名波浩(現日本代表コーチ)、中村俊輔(J2横浜FCコーチ)、香川真司(C大阪)など、ほとんどがJFAのオフィシャルサプライヤーであるアディダス社と個人契約をしている選手がつけてきた。

「久保は当初、ナイキ社と契約をしていましたが、今はスパイクの提供をはじめアディダス社と様々な契約を結んでいる。アディダス社の『顔』でもあります」(日本代表担当記者)

 今回、10番を熱望しながら久保が見送られたことには理由がある。W杯カタール大会後から、代表の背番号については「本人の希望」が何よりも優先されることになった。

「カタール大会が終わってから10番を希望したのは堂安と久保の2人。なぜ堂安になったかというと、久保より堂安の方が単に『年上』だからなんです」(前出・担当記者)

 その堂安は2019年、プーマ社と10年10億円という超大型契約を結んでいる。

「堂安も当初はナイキ社と契約していましたが、アディダス社に将来は日本代表の10番を久保につけさせたいという思惑があり、堂安ではなく久保と契約したんですが…」(前出・担当記者)

 久保は「10番が無理だったので誰もつけなさそうな…」という思いから「20番」を選らんだ。ただ、「年上」の堂安が代表にいる限り、久保が日本代表の「10番」をつける日はやってこないというわけだ。

(小田龍司)

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