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ベストセラー作家の百田尚樹氏が立ち上げる新党「日本保守党」結党の集いが10月17日、都内のホテルで行われた。すでに党員は4万5000人を超え、日本維新の会や参政党を上回るなど、結党前からその注目度と存在感は抜群だ。
公職選挙法によると、政党要件は所属国会議員が5人以上、あるいは国政選挙で有効投票総数の2%以上の得票となっており、日本保守党はいずれも満たしていない。現時点では選挙の際の党首討論などには出演できないことになる。
報道各社は世論調査で各党の支持率を出しているが、日本保守党はまだ名前が載っていない。報道各社は政党要件に準拠してテレビ出演や世論調査を実施するため、当面、日本保守党の名前を出すことはないとみられる。
ただ、10月16日発表のFNN世論調査を見ると「その他の政党」支持が1.6%と、参政党(0.9%)や社民党(0.7%)を上回った。もちろんこの中には日本保守党以外の政党も含まれるとみられるが、今後の調査で「その他の政党」の支持が伸びれば、各社は対応を変えるかもしれない。
「次の総理大臣に誰が最もふさわしいか」の問いでは、自民党の有力政治家と並んで、日本維新の会の馬場伸幸代表の名前が出ているが、ここに百田氏が加われば、知名度の高さから一気に支持を伸ばすかもしれないのだ。そうなれば、大手メディアも日本保守党のことを報じねばならなくなる。
もちろん現行の小選挙区・比例代表並立制の下では、新党を立ち上げて維持するのは難しい。石原慎太郎元東京都知事らによる「次世代の党」は2014年の衆院選で141万の比例票を獲得したが、比例代表での当選者はゼロだった。それでも魅力的な候補者を揃えれば、小池百合子都知事を中心とする「希望の党」が瞬間的に支持を得たように、増える不満票の新たな「受け皿」となりうるかもしれない。
小選挙区制度は党首の「顔」で戦う選挙だけに、気まぐれと言われる百田氏がどこまで先頭に立って戦うかで、その伸長が決まりそうだ。
(喜多長夫/政治ジャーナリスト)
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