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記事全文を読む→アルゼンチンに快勝でも「小粒」なU-22日本代表・大岩監督が抱える「不安」
パリ五輪を目指すU-22日本代表が南米の強豪アルゼンチンを相手に5-2で快勝した。
ホームでの親善試合とはいえ、アルゼンチンに勝ったことは素直に評価したい。ただ、細かいことを言うようだが課題もあった。前半18分に先制したものの、その4分後に失点している。それも自分たちの連携ミスからだった。後半開始5分の失点も、相手ボールを奪った後、パスミスから裏を狙われ、ファウルで止めてフリーキックを決められている。
どちらのゴールも防げた失点で、自分たちのミスから生まれたもの。しかも先制して4分後、後半開始5分の失点。気を付けなければいけない時間帯での失点。五輪本番で、こういう時間帯での失点は命取りになる。
パリ五輪世代は前回の東京五輪世代に比べて、小粒感は否めない。現に快進撃を続けるA代表に比べても注目度は低い。ただ、2022年のカタールW杯の結果は東京五輪世代の底上げがあったからだということを忘れてはいけない。
つまり、26年の北中米W杯でベスト8以上を目指すのであれば、この世代の底上げは必要不可欠。
小粒といったが、この世代にも将来性のある選手はいる。例えば、すでにA代表に選ばれているGK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV)、同じくA代表に追加招集されたFW細谷真大(柏レイソル)。そして中盤の攻守の要でキャプテンの藤田譲瑠チマ(シント=トロイデンVV)。この3人がチームの中心になっていくはず。
さらに、年齢制限の関係ない久保建英がここに加われば、チーム力は一気にアップする。
ただ、大岩剛監督には不安のポジションがありそうだ。パリ五輪本番のオーバーエイジ枠(OA、24歳以上、3人まで)の使用について「ウイーク(ポイント)はハッキリしている」とOA枠使用を考えている様子。そのポジションは軸になる選手が決まっていないセンターバックで、すでに板倉滉(ボルシア・メンヒェングラートバッハ)や冨安健洋(アーセナル)といった具体的な名前が一部のメディアでは挙がっている。DF出身の大岩監督からみると、物足りなさを感じるのだろう。
それでも、今年に入って3月の欧州遠征でドイツ、ベルギーと、6月の欧州遠征ではイングランド、オランダと対戦。10月のアジア大会終了後も、すぐにアメリカ遠征を慣行し、メキシコ、アメリカと対戦するなど、強豪国と積極的に強化試合を組んできた。五輪本番ではOA枠3人に久保の加入を考えれば、メダルを期待できるメンバーが揃いそうだ。
その前に、まずはアジア最終予選(4月、カタール開催)で、3.5という狭き出場枠を獲得しないといけない。
(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップアジア予選、アジアカップなど数多くの大会を取材してきた。
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