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「最後の愛弟子」阿部慎之助の監督就任にも影響を与えた巨人の変わらぬ「長嶋茂雄依存」

 プロ野球・巨人のファン感謝イベント(11月23日・東京ドーム)で長嶋茂雄終身名誉監督が会場に登場するというサプライズがあった。どよめきの中、阿部慎之助監督から「あの言葉をいただきたいと思います。よろしいでしょうか?」とマイクを手渡された長嶋氏は「来年は絶対勝とう。勝つ!勝つ!勝ぁぁつ!」と声を張り上げて激励した。

 長嶋氏が公の場に姿を現したのは、今年の開幕戦以来(3月31日)のこと。しかし巨人担当記者によれば、

「実は4月にはスランプに陥っていた坂本勇人に直接打撃指導をしたそうです。その後、坂本の打撃は上向きました」

 と野球に対する眼力は健在だ。

 昨年9月に自宅で尻餅をつき後頭部を打って緊急入院していた長嶋氏。まだ正式な退院の発表はなく、この日も入院先から東京ドームに駆けつけたという。巨人・山口寿一オーナーもこの日のサプライズ登場の前日に「(長嶋終身名誉監督について)体調が悪いというわけではないからね。いずれお姿を見せてくれると思いますけどね」と話しており、巨人軍の関係者によれば「長嶋さんのサプライズ登場はかなり前から計画されていた」という。

 では、その体調は本当のところどうなのか。長嶋氏をよく知る巨人軍関係者が言う。

「2004年に脳梗塞で倒れて以来、とにかく病院嫌いで家に戻りたいと話していたが、今回の入院ではストレスなく快適に病院でも過ごしているといいます。今年1月には田園調布のご自宅を車椅子で移動できるよう、バリアフリー対応に改築しました」

 今回の巨人の監督交代劇では多くの候補者の名前が出たが、

「阿部監督に決まった理由の一つに、長嶋さんの『最後の愛弟子』という面もかなり影響した」(前出・巨人軍関係者)

 確かに、01年の長嶋巨人最終年に、周囲の反対を押し切って「阿部をレギュラーの捕手として固定する」と断固起用にこだわったのは長嶋氏だったが、それにしても巨人を筆頭にした読売グループの「長嶋茂雄依存症」は相も変わらず。この日のサプライズ演出も、まさにそれを象徴した出来事だった。

(小田龍司)

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