社会
Posted on 2023年12月01日 05:58

首都・東京はもはやクマだらけ!町田に八王子「師走になってもベッドタウンをウロウロ」の最恐実態

2023年12月01日 05:58

 今年の秋は日本全国でクマ(北海道のヒグマ、本州以南のツキノワグマ)による人身被害が相次いだ。そんな中、過去最多となる被害報告数が更新され続けている今年は12月に入っても、さらにはエサの蓄え不足により、真冬になっても冬眠しないクマが市街地や住宅街に出没し続ける危険性が指摘されている。

 この点は首都・東京といえども、例外ではない。それもツキノワグマの棲息域として知られる奥多摩地域の話ではなく、八王子市や町田市といった市街地でのことだというから、これは穏やかではない。

 事実、10月18日には町田市の青少年施設「ネイチャーファクトリー東京町田」でツキノワグマが初めて目撃され、市関係者の間に衝撃が走った。クマの生態に詳しい動物学者が指摘する。

「ネイチャーファクトリー東京町田は、山奥にある施設ではありません。付近には法政大学多摩キャンパスや拓殖大学八王子国際キャンパスなどの大学施設、東京医科大学八王子医療センターなどがあり、周辺にはベッドタウンも広がっている。目撃されたツキノワグマは隣接地域の高尾山などから移動してきた個体だと思われますが、実際にはすでに相当数の個体がこの地域に足を踏み入れていると考えておくべきでしょう」

 実は八王子屈指の観光名所として知られる高尾山界隈では近年、ツキノワグマの目撃情報が急増しているエリアなのだ。しかもケーブルカー乗り場のある高尾山口のわずか500メートル先には、市街地や住宅街が広がっている。動物学者が続ける。

「町田や八王子などのベッドタウンに続々とツキノワグマが出没するのは、もはや時間の問題と言っていいでしょう。出没件数が増えれば当然ながら、人身被害も起きる。史上最多の頻度でクマによる人身被害が報告されている今年は、特に要注意です。師走を迎えても、真冬を迎えても、警戒を怠ってはなりません。首都・東京も安全ではないのです」

 本サイトが11月17日に配信した記事でも指摘したように、クマの行動範囲は「オスで約100平方キロ」「メスで約40平方キロ」にも及ぶ。数キロ離れた山中から市街地や住宅街に繰り出すことなど、クマにとっては朝メシ前なのだ。

(石森巌)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/8/5発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク