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記事全文を読む→天井裏の巨大音、茶碗が飛び交い瞬間移動も…「池袋のポルターガイスト現象」恐怖史
12月に入り、忘年会のシーズンが到来。ここ数年のコロナ禍による自粛が緩和され、今年は繁華街で千鳥足の団体を目にする機会もぐんと増えた。
新宿と並ぶ都内有数の繁華街、池袋の街にもようやく活気が戻ってきたが、実は池袋をめぐっては、奇怪な都市伝説が数多く語り継がれている。そのひとつが「池袋のポルターガイスト」と呼ばれるオカルト現象だ。超常現象に詳しい民俗学専門家が解説する。
「これは江戸時代中期、勘定奉行を務めていた根岸鎮衛が記した実話怪談『耳袋』などに記されている、不思議な現象のひとつです。池袋から雇った下女と関係を持った家人の身の回りで突然、天井裏で大きな物音がしたり、茶碗が飛び交ったり、台所の臼が座敷に移動したり、といったことが起こり、下女に暇をやった途端に怪現象が収まった、というもの。以降、この下女は『池袋の女怪』と呼ばれ、恐れられるようになったのです」
池袋の女怪が謎のポルターガイスト現象を起こす、という噂は、あっという間に江戸中に広がっていった。そしていつの頃からか、「石投げをしてボロの出る池袋」「下女の部屋振動こいつ池袋」「瀬戸物屋どびんがみんな池袋」「池袋世間知らずのへこばまり」という奇異を詠んだ川柳が、江戸の町で詠い継がれるようになったのである。
前出の民俗学専門家がさらに解説する。
「池袋は七面大明神の氏子で、七面大明神は弁財天とも言われ、とても嫉妬深い神様であるため、神様を汚したことによる祟りだとの説もあります。また、当時の池袋はたいへん閉鎖的な過疎地で、村の若者の中には、若い娘を自身の共有物とみなす者もいた。彼女らが他の土地へ働きに出て、しかもその土地の男と交わったとして、報復のために怨念を飛ばして不可思議な現象が起こしていた、との説もあります。いずれにせよ、このポルターガイスト現象の裏には、彼女たちを取り巻くなんらかの深い情念があったことは間違いないようです」
池袋から女性を雇い入れた家に起こる、謎の超常現象の数々。あの街にそんな恐怖の歴史があったことには、驚くばかりなのである。
(ジョン・ドゥ)
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