社会

【南海トラフ巨大地震】東南アジアの噴火・地震頻発と「冬」時期の不気味な関係

 12日3日夜、インドネシアのスマトラ島にあるマラピ火山で大規模な噴火が発生。AP通信によれば登山者が噴煙に巻き込まれ、5日までに22人の死亡が確認されているという。またフィリピンのミンダナオ島付近では2日から4日かけ、M7クラスの大きな地震が起きており、2日の地震では日本にまで津波が到達した。

 このところ、太平洋地域でこうした大規模な地震や噴火が相次ぎ、日本への影響を懸念する専門家もいる。

 サイエンスライタ―が言う。

「太平洋を取り巻く環太平洋造山帯は目下活発化しています。11月には南太平洋のパプアニューギニアのウラウン火山で大規模噴火が発生。昨年1月にも南太平洋トンガ沖の海底火山が大噴火を起こし、日本の太平洋岸の潮位が1メートルも上昇している。今回噴火したマラピ山もミンダナオ島から約2700キロ離れているものの、一連の地下活動の活性化に伴う噴火と考えられます」

 環太平洋造山帯でも、この地域は太平洋プレート、オーストラリアプレート、フィリピン海プレートが複雑に入り組んだ地域。そしてフィリピン海プレートは日本列島付近でユーラシアプレートの下に沈み込んでおり、このひずみの蓄積がいつ発生してもおかしくないとされる南海トラフ巨大地震に直結すると言われる。

「それだけに、今回の東南アジア地域の地震活動と火山活動は不気味です。ちなみに、南海トラフに関連する地震は前回の昭和南海地震(1946年)、昭和東南海地震(44年)、安政東海地震(1854年)と、12月に発生することが多い。地震を引き起こす要因として、寒暖差や冬の気温低下も指摘されており、この冬は不安要素が揃っています」(前出・サイエンスライター)

 警戒するに越したことはない。

(蓮見茂)

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