社会
Posted on 2023年12月15日 09:59

サラリーマン残酷物語「業務時間外と休日は連絡NG」に75%が賛成しても中間管理職が泣きを見る

2023年12月15日 09:59

 サラリーマンであれば、誰もが煩わしいと感じる、業務時間外の連絡。欧州ではこれを拒否する、いわゆる「つながらない権利」法制化の動きがあるようだ。筆者は何でも「欧米では…」という風潮には疑念を持っているが、コレは素直に羨ましい。

 日本ではプロバイダー大手のビッグローブが20歳から50歳代の労働者892人にアンケート調査を実施したところ、「つながらない権利への配慮」に対して、約75%が賛成している。よほど苦しめられているのだろう。

 コロナ禍の前後で、通信環境は劇的に変化した。かつて業務時間外の横やりといえば、電話やメールが中心であったが、今やオンライン会議や電子承認など、休暇中の労働者を捕捉する手段が増えて、ますます手に負えない状態となってしまった。

 在宅勤務だって増えたのだ。裏を返せば、ほとんどの仕事がオフィスでなくても実行可能な状態になった、とも言える。

 一例を挙げれば、電子決済を部長が行うにあたり、急ぎの決済であればバカンス中であろうと、応じなければならない。この部長は会社のインフラ担当に抗議したらしいが、

「規程上、代理承認は不可です。部長であれば、休暇中の対応も当然です」

 と言われて屈服したという。

 紙の書類で確認していた頃は、休暇中であれば対処のしようもなく、諦めるしかなかった。これが電子決済になった途端に、休暇中でも「しなくてはいけなくなる」という、実に不思議な話になっている。

 こうして24時間、休日も管理される管理職。なりたい若者はますます減っている。

 ともあれ、「つながらない権利」を認める動きは、日本でもぜひ望むところ。ただ、導入して業務時間外の連絡を抑制すればどうなるかは、おおよそ想像はつく。若手はいいにしても結局、この「つながらない権利」のしわ寄せは、滅私奉公の経験値の高い中間管理職が食らうことになる。

 働き方改革同様、仕事の納期など顧客やクライアントの要望が同じであれば、結局は誰かがやらなければいけない。

 中間管理職には相変わらずトラブルや問い合わせの連絡が入るが、休暇中の部下には連絡ができない。結果、自分で黙々と処理をすることになる。中間管理職の無限残業列車は、さらに加速していくことになる。サラリーマン残酷物語は、まだまだ続きそうだ。

(群シュウ)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年07月21日 13:00

    この3連休中に出た熱愛報道に驚いた人は多かったのではないか。川口春奈とサッカー日本代表キャプテン・板倉滉が交際1年であり、結婚するというのだ。板倉は昨年8月からオランダの名門チーム「アヤックス・アムステルダム」でプレーしているが、川口はオラ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    スポーツ
    2026年07月22日 11:30

    「ここは立ち見席じゃないので捌(は)けてください!」こう警察官が叫ぶのも無理はない。7月21日11時前、千葉県柏市にある「セブンパークアリオ柏」の屋外広場に集まったのは、ざっと目算で、2500人超。そのうち、2000人ほどは屋外広場内のイベ...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年07月27日 11:00

    二転三転したサッカー日本代表の次期監督問題、どうもスッキリしないのはなぜか。日本サッカー協会(JFA)は北中米W杯で指揮を執った森保一監督を、来年1月に開幕するアジアカップ(2027年1月7日から2月5日・サウジアラビア))まで続投させるこ...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/7/21発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク